中南米最大の都市でスーパーと市場をそぞろ歩き
メキシコの首都、メキシコシティは、中南米を代表する大都市のひとつで、人口2000万人を抱える世界最大級の都市でもある。標高2268メートルの高地にあるので、昼は暑い! 夜は寒い! 日中は薄手の半袖Tシャツ、夜はフリースを着込んでの街歩きとなった。
ソカロ地区は、アステカ帝国の時代から植民地時代、そして現在にいたるまでずっと、街の中心地となっている場所。巨大な国旗がはためく世界一大きい広場のまわりには、連邦区庁舎や国立宮殿など、歴史建造物が林立している。そこから歩いていける旧市街には、古い建物を利用したブティックや老舗のスイーツショップなどがあって、なかなかいい雰囲気。
どの街を訪れても、私が必ず足を運んでみるのが、スーパーマーケットと市場。スーパーマーケットはなんといっても、調味料売り場が楽しみなのだ。メキシコシティでも、グリーントマトを使ったサルサ・ベルデに、ハラペーニョを燻製したチポトレ(料理のアクセントに最高)、唐辛子入りのチョコレートソースのモーレ(チキンにかけると美味)、スパイス入りのチョコラテ(カレールウのような固形。ホットミルクで溶かして飲むと、甘辛チョコドリンクに)、その他、ハラペーニョ入りのポテトチップスに中身が分からないブイヨンまで、我が家のキッチン用にたくさんのお土産を仕入れた。
市内には、庶民の台所でもあり、お土産探しにもちょうどいい市場がいくつかある。メキシコ全土の民芸品が揃う市場もあれば、日用品の露店が並ぶ市場、アンティーク専門や呪術宗教グッズ専門の市場まであって、歩いているだけで面白い。
2014.07.15(火)
文・撮影=芹澤和美