「鼻持ちならない高校生でした(笑)」(増田)

近田 デュオとしては、どんな曲を練習してたの?

増田 「サルビアの花」でした。

近田 ああ、元ジャックスの早川義夫の曲だね。ちょっと意外だな。

増田 それが、最初は声質が異なるから全然ハモれなくって。ものすごく練習した結果、やっと納得のいくハーモニーを紡ぎ出すことができました。そして、「恋のレッスン」というオリジナル曲をいただき、ヤマハのポピュラーソングコンテストの地区予選に出場したんです。

近田 ポピュラーソングコンテスト、いわゆるポプコンだね。ヤマハ所属で、しかもクッキーって名前ってことは、やっぱりフォークっぽい音楽性だったの?

増田 いえいえ。ヴォーカルスクールでのレッスンって、普通はピアノに合わせて歌うじゃないですか。でも、浜松のそのスクールでは、先生がジャカジャカかき鳴らすアコギに合わせ、「ハッ! ハッ!」みたいにソウルフルに歌ってました。

近田 じゃあ、ピンク・レディーのサウンドはすでに胚胎してたってわけね。

増田 ポプコンで「あの2人、一体何だ?」と注目を浴びて存在を認められ、もう少しでデビューできそうなところまで行ったんです。高校在学時の2年間ほどは、ヤマハのステレオなんかの新商品と一緒にトラックに揺られ、アルバイトでいろんなところに出かけましたよ。そこで、カラオケで3曲歌うんです。

近田 俺も、同じ頃、パイオニアのステレオの宣伝に行きましたよ(笑)。

増田 今でも覚えてるけど、初めてもらったギャラは3,000円でした。まだデビューもしてないから、誰も私たちのことなんて知らないのに、サングラスかけて、衣装ケースとメイクボックス持って移動してね。鼻持ちならない高校生でした(笑)。

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