「ミーとは10分間の休み時間にコーラスの練習を重ねて」(増田)

近田 ケイちゃんが、歌手になりたいと思い立った最初のきっかけは何だったの?

増田 はっきりとは覚えてないんですけど、物心ついた時からテレビの歌番組が好きだったから、意味も分からないまま大人の恋愛の歌を3、4歳から歌って、近所の大人たちに「ケイちゃん、もう1曲歌って」と褒められてました。

近田 すでに、熱烈なアンコールを求められてたのね(笑)。

増田 6歳の時、幼稚園の先生がオルガンを弾きながら合唱の練習をさせてくれるたび、私の歌を「ケイちゃんは本当に歌がうまいわねぇ」と言ってくれたことも大きかった。こんなにきれいで素敵な先生が褒めてくれるんだから、絶対私は歌手になるんだって心に決めたんです。

近田 こうして、見事にその夢を叶えたわけね。そもそも、ピンク・レディーを結成するいきさつって?

増田 ミーとは、中3の時、必須クラブの演劇部で一緒になったんです。その後、2人揃って演劇が盛んな常葉高等学校(現・常葉大学附属常葉高等学校)に進学。クラスは別だったんですけど、10分間の休み時間には、2つの教室の中間点で待ち合わせして、そこでコーラスの練習を重ねてました。

近田 努力家だったのね。

増田 そして、ヤマハが主催したオーディションにソロで応募したところ、2人とも合格したんです。

近田 ちなみに、その時は何を歌ったの?

増田 私は、ペドロ&カプリシャスの「ジョニィへの伝言」と朱里エイコさんの「恋の衝撃」。ミーは麻丘めぐみさんの「わたしの彼は左きき」だったかな。

近田 全然タイプの違う曲だね(笑)。

増田 そう。ピンク・レディーって、2人の声質が全然違うんですよ。

近田 言われてみればそうだ。アンサンブルが見事だから、今まで気づかなかった。

増田 ミーの声は、高音ですごく澄んでて可愛くって、私の声は、それより低くて倍音がある。その組み合わせに可能性を感じたヤマハのスタッフが、2人をデュオに仕立てて「クッキー」と命名したんです。

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