ホリデーシーズンのロビーには、群馬県嬬恋村から直送された高さ4.5mの大きな“生もみの木”が登場します。オーナメントやきらめくイルミネーションで美しく飾られ、清々しいもみの木の香りがロビー一面に広がります。その特別な空間を訪れながら、クリスマスケーキを買いに行くのは心躍ります。

 限定数は好評されていないものの、毎年早々に売り切れるため、ご予約はお早めに!


“バレルエイジドコーヒー”の芳醇な香りが魅力のスペシャリテ

 全体を包むキャラメルショコラのムースの中には、ウイスキー樽で熟成させた“バレルエイジドコーヒー”の芳醇な香りをまとわせたコーヒーショコラクリームと、やさしい甘みのメープルクレームブリュレが。

 土台となるショコラ生地には、長野県産の「信濃くるみ」がたっぷりと使われ、カリカリとした小気味よい食感が楽しめます。コロンビア産カカオのショコラは力強く香り、隠し味に加えたコーヒーの風味がふわり。

 「素材そのものの魅力と、組み合わせから生まれる新しい驚きをお届けしたい——そんな思いから出合ったのが、ウイスキー樽で熟成させた“バレルエイジドコーヒー”でした」と語るのは、シェフパティシエの青森昌之さん。

 ウイスキー自体は一切使用していないにもかかわらず、バレルエイジドコーヒーが持つウイスキーさながらの芳醇な香りが広がり、大人の好奇心をくすぐります。

 新しい味覚を楽しめる、スペシャリテにふさわしいクリスマスケーキです。

素材にこだわるプレミアムなショートケーキ

 「中心まで赤いイチゴ“古都華”は、香りが力強く、酸味とのバランスも良くて、クリームとの相性が抜群です」と語るのは、シェフパティシエの青森昌之さん。そんな奈良県産のイチゴ「古都華」をたっぷりと使った、プレミアムなショートケーキです。

 ほどよい厚みにスライスした古都華、九州産小麦を使ったしっとりとしたスポンジ、そして北海道産と九州産をブレンドした上質な生クリームを、バランスよく3層に重ねています。

 極めてしっとりとしたスポンジの秘密は、あえてシロップを打たず、生地の状態を見極めながら少量ずつ丁寧に仕上げているから。「きめ細かく、口どけのよいスポンジに仕上げています」とシェフも胸を張ります。

 奈良での修業時代に出会った古都華や上質なクリームなど、素材選びから丁寧にこだわって作り上げた自信作。昨年はわずか2日間で完売したため、ご予約はお早めにどうぞ。

2025.09.23(火)
文=下井美奈子