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 日本で初めてワイン特区に認定された山梨県北杜市に位置する「リゾナーレ八ヶ岳」。その立地を活かし、ワインにまつわる知的体験、アクティビティ、客室など、ワインの魅力に触れるさまざまな体験を提案しています。前篇に引き続き、総支配人の髙橋伶央さんにお話を聞きながら、その魅力をご紹介します。


ボルドーカラーの客室でワイン三昧

 「私たちがイメージする“ワインリゾート”とは、ワイン愛好者だけでなく、誰でも気軽にワインを楽しめる場所です。生産者と触れ合ったり、ワインの知識を深めたり、料理とのマリアージュを味わいながら、滞在を通してワインを楽しんでほしいと考えています」と、髙橋支配人。

 山梨が誇るワインは、メインダイニングの「OTTO SETTE(オットセッテ)」だけでなく、ファミリー利用の多い「YYgrill」でも楽しむことができます。また、「八ヶ岳ワインハウス」には、常時24種類の山梨ワインと長野ワインが試飲できるサーバーを設置(有料)。ここで購入したワインは、無料で施設内のレストランに持ち込むことができます(OTTO SETTEは持ち込み料あり)。

 ワイン好きならぜひ泊まってほしいのが、限定3室の「ワインスイートメゾネット」。ソムリエがセレクトしたワインと、この客室限定のワインを収めたワインセラーが設置されています。ボルドーをキーカラーとした室内は、洗練されたシックな雰囲気。リビングに設えられた格子状の飾り棚には、ワインや旅に関する書籍がさり気なく置かれています。

 「八ヶ岳ワインハウス」で、部屋飲みセット「VINO BOX」を調達するのも一案。全客室にワイングラスが用意されているのも嬉しいサービスです。

 「スタッフがワイン造りの現場を見学したり、お手伝いに行って理解を深めることができるのも、この立地ならではです。

 主に2006年から提携している「ドメーヌ ミエ・イケノ」さんの畑に行かせてもらうのですが、ブドウが雨に濡れないようにひとつひとつ傘をかけたり、もちろん収穫にも参加します。そうした体験を重ねることで、お客様への説明にも説得力が出てくるのではないかと思っています」。

2025.08.13(水)
文=伊藤由起
写真=橋本 篤
写真協力=リゾナーレ八ヶ岳