成都基地は「老齢個体の健康管理のエキスパートも在籍」

 アドベンチャーワールドでの4頭の最終公開は6月27日(金)。観覧の受け付けは、「ブリーディングセンター」が午後3時30分まで、「パンダラブ」が午後4時30分までだ。

 午後4時からは、4頭の「歓送セレモニー」がスタート。定員は3500人で、6月7日(土)正午の受付開始早々、定員に達した。

 あいさつに立ったアドベンチャーワールドの今津孝二園長は「これまでに70名以上の中国スタッフ、50名以上の日本スタッフに関わっていただき、地道な健康管理をやってくれたおかげで素晴らしい繁殖実績をあげることができました」と感謝を述べると、会場の参加者から拍手が送られた。

 飼育スタッフの品川友花さんは「成都ジャイアントパンダ繁育研究基地で長年行われている研究の最終目標は、野生のパンダを増やし、守っていくことです。研究基地では繁殖技術や医療技術が年々向上し、さまざまな技術や知識を持つスタッフ、老齢個体の健康管理のエキスパートも在籍し、各個体に合わせた飼育管理が行われています。中国でもしっかりとサポートを行ってまいりますので、これからもあたたかく見守っていてください。4頭の新たな一歩は、次の命を迎える未来へと受け継がれていきます」と伝えた。

2025.08.22(金)
文・撮影=中川美帆