昨年デビュー50周年のメモリアルイヤーを迎えたTHE ALFEE。そのエネルギッシュなステージは、幅広い世代から改めて注目されている。そして7月30日には、約1年ぶりとなるニューシングル「HEART OF RAINBOW」をリリースした。

 

そんなTHE ALFEEの3人が音楽遍歴を語り尽くす連載「僕らが愛した音楽」では、多彩な音楽性のルーツが次々と語られた。その一部を紹介します。(聞き手・構成:内田正樹、写真:飯田かずな)

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「ミイラ男」を見たくてアイアン・メイデンのライブに

――前回前々回とお話しいただいたほかにも、若い頃一緒に行かれたコンサートっていろいろありましたよね。

 坂崎 ビー・ジーズ、サイモン&ガーファンクル、キング・クリムゾン……。結構3人で観たよな。昔は本当にツアーでほとんど一年中日本を旅していたから、ツアー先や移動日に行ったこともあったし。

 高見沢 そうそう! ディープ・パープル、アイアン・メイデン、マイケル・シェンカー・グループ、ジューダス・プリースト、ニール・ヤング、レインボー……。

 桜井 ずいぶん前だけど、3人でチケットを買ってレインボー(※ディープ・パープルのリッチー・ブラックモアが率いるイギリスのハードロックバンド)を観に行ったとき、関係者の人から、「すみません。ほかのお客さんが騒いじゃうといけないので、部屋をご用意しましたから、始まるまでこちらへ」と言われて。

 坂崎 そんなこともあったなぁ。

 桜井 オープニングから観たかったのに1曲目が終わってから座席に連れていかれて。帰るときも、最後の1曲前で、「すみません。お部屋に戻ってください」なんて言われちゃって、素直に従っちゃう俺たちも俺たちだよ(笑)。

――それこそ桜井さんと坂崎さんは、高見沢さんと出会っていなかったら、ハードロックやヘヴィメタルバンドのコンサートへは足を運ばれなかったのでは?

 桜井 絶対行かないね! アイアン・メイデン(※イギリスのヘヴィメタルバンド)なんて、高見沢が、「ステージにミイラ男が出てくるから行こうぜ!」なんて誘うから。つい(笑)。

2025.08.11(月)
文=桜井 賢、坂崎幸之助、高見沢俊彦