野田家の冷蔵庫の中身は……

すっきりと整理された、美しい冷蔵庫。

 「もし、今、ホワイトシリーズがなかったらどうなっていたか……と思うほど、毎日の生活を助けられている」という野田善子さん。

 その言葉通り、野田家の冷蔵庫の中は、下ごしらえされた野菜や常備菜が入った容器が驚くほどきれいに並んでいます。

「たとえば、冷蔵庫用のぬか漬け専用容器“ぬか漬け美人”を開発する時には、あちこちの電気屋さんに行って冷蔵庫の棚の高さなどをはかり、なるべくどの冷蔵庫にもぴったりと収まるサイズにしました。きっちりと収まると気持ちがいいですよね」

 この美しい冷蔵庫と琺瑯容器があってこそ、野田さんの毎日は回っているといいます。

「通常は6時までの勤務が終わると買い物に行き、その後、大急ぎで夕飯の支度。夕飯の後片付けをするときに、使わなかった野菜などの下ごしらえなどをして容器に入れてしまいます。こうしておけば、冷蔵庫も綺麗だし、いつでも手早く調理にとりかかれます」

 琺瑯容器は中の食材を冷たく保つので、プラスティック製の容器などに比べて、常備菜や下ごしらえした野菜が傷みにくいのですが、利点はそれだけにとどまらないそう。

「琺瑯は直火にかけられたり、お皿として出してもおかしくないのが嬉しい。お鍋兼保存容器としても使えるし、サラダなどは、あえた容器をそのままお皿として出してもきれい。食べる時間が違う人がいれば、蓋をして再度冷蔵しておくこともできます。洗い物が一つでも減るって、主婦として嬉しいですよね」

琺瑯は直火にかけられるので、煮豚などもラクラク。

 今回発売の『野田琺瑯のレシピ 琺瑯容器+冷蔵庫で、無駄なく、手早く、おいしく。』には、野田さんが日々の暮らしの中で生み出してきた琺瑯容器の活用術と、家族からよくリクエストされる人気レシピ48種を掲載しています。

 「日々作っている料理ばかりで特別なものは何もなくて……」と野田さんは謙遜されますが、ポテトサラダやきんぴら、肉だんご、煮豚……とどれをとっても、手早く、おいしく作るのは意外に難しいものばかり。撮影現場でも、そのしみじみとしたおいしさに、撮影スタッフから感嘆の声が何度もあがりました。

 野田さんの琺瑯活用術とレシピを参考にすれば、忙しいご家庭でも、「家の料理が、劇的においしい!」というシンプルで贅沢な幸せを味わうことができそうです。

 次回からは、『野田琺瑯のレシピ』から、この季節にぴったりの梅干しの作り方をご紹介していきます。

『野田琺瑯のレシピ 琺瑯容器+冷蔵庫で、無駄なく、手早く、おいしく。』
著・野田善子
本体1,500円+税 文藝春秋刊

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野田善子 (のだよしこ)
横須賀市出身。野田琺瑯株式会社現社長でもある野田浩一氏と結婚後、二人の息子を育て、自身も家業である野田琺瑯に勤務。現在も業務と家事を両立する多忙な毎日を送る。自宅で自社製品を使い、「作り手であると同時に一番の使い手」として、より便利な使い方などを考え、新製品の開発にも携わる。著書に『「野田琺瑯」の本。一生つきあいたい万能キッチン道具』(発行:マーブルトロン、発売:中央公論新社)がある。

野田琺瑯
URL http://www.nodahoro.com/

Column

『野田琺瑯のレシピ』で毎日、おいしく、幸せに

『野田琺瑯のレシピ 琺瑯容器+冷蔵庫で、無駄なく、手早く、おいしく。』は、琺瑯容器の活用術と常備菜のレシピを紹介した注目の新刊。この発売を記念し、“働く主婦のプロ”である著者、野田善子さんの快適な暮らしをご紹介します。シンプルで贅沢な幸せがここに!

2014.06.13(金)
撮影=松園多聞