Q9:ルッキズムが怖い
ルッキズムで嫌な思いを何度もしてきた人生。子どもを産んだら、子どもも同じように嫌な目に遭いそうで怖いです。(30歳・女性)
ルッキズム批判が沸き上がって以降、世の中明らかに変わりました。相変わらず外見至上主義に囚われた人がいる一方、そうした見方をすっかりやめた人が急増し、多数派になっているとも言えます。なのに、ルッキズムを恐れる人は、意外にそれに気づいていない。
外見に偏った考えを持つ人とは関わらなければ良いだけの話。価値観が違う人とは、もともと相容れないはずで、ルッキズムもその程度のものと考えて。時代は変わったのです。
Q10:尿漏れパッドを買えない
尿漏れパッドを買うのが恥ずかしい。つい見栄を張って、生理用ナプキンを買ってしまいます。体の変化を受け入れるアドバイスをいただきたいです。(51歳・女性)
じつは私も吸水パッドを買えずにずっと生理用ナプキンを使っていました。別に誰も見ていないし、誰も気にしていないのに。でもたまたま使った吸水パッドがあまりに快適で何倍も安心だったので、自分を笑ってやったほどでした。
ただそれでも尚、一見お洒落な生理用ふうを探していたり。ただそういう体の変化に心がついていかないのは当然のこと。開き直らないことも老化防止になるから、しばらくは不便であっても見栄を張って、次第に慣れていってください。ある意味、吹っ切れるまで。
2025.09.07(日)
文=齋藤 薫(美容ジャーナリスト)
CREA 2025年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。