ガレットもクレープもシードルと合わせるのが◎
ガレットのメニューは、塩とバターだけで食べるシンプルなもののほか、フランスでも人気の高いチーズとハム、卵を入れた「コンプレ」もおすすめですが、ぜひ味わいたいのが「本日のガレット」。白石さんが、日本人ならではの味覚、センスで創作する季節のメニューです。
右:ガレットはサクッと仕上げます。写真はシソをプラスしたオリジナルメニュー。
たとえば、シソやミョウガなど、日本独特のハーブや蓮根を使ったガレット。「蓮根はカレー味にしたり、ベーコンと炒めてみたり。きっとフランスの人も好きだと思う」と白石さんはにっこり微笑みます。時には、コゴミなどの山菜や鳴門の鯛やイカなどの魚介を使ったりもするそう。そんなガレットはフランスにもない、ここだけの味。その新鮮な味わいに感動します。
「クレープも、ビワやイチジクなど、旬のフルーツを使います。夏には桃がみずみずしくておいしいですよ」。
丸い鉄板に生地を落として専用のコテで薄く伸ばし、強いガス火で一気に焼き上げるガレットとクレープ。白石さんは、おいしく焼き上げるために、かなり練習したのだそう。「ガレットはサクッと香ばしく、クレープはふにゃっと優しく」。全く違う食感なので、両方食べたくなってしまいます。
ガレットには、同じブルターニュのリンゴのお酒、シードルが好相性。シードルもオーガニックで、ワインはビオ。飲み物にまで、白石さんのこだわりがのぞきます。
「実は、蜂蜜もフランス・ロワールから送ってもらっています」。
フランスの気分でおやつタイムを過ごしましょう。
右:メニュー表やエッフェル塔の予約札はどこまでもフランス的!
『LE MARRON (ル・マロン)』
所在地 兵庫県神戸市灘区山田町2-1-12 シャトー六甲1階
電話番号 078-855-4317
Column
そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行
生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。
2014.06.08(日)
文・撮影=そおだよおこ