
韓国の理想の息子と言われる、チョン・ヘインが来日。2月には「徹子の部屋」の出演を機に、日本でもその人気が高まる中、新作『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』では、善悪の境界に挑む新人刑事パク・ソヌを演じている。韓国で昨年観客動員数5週連続第1位を記録した本作は、大ヒット犯罪アクション映画『ベテラン』(2015)の第二弾で、主演のファン・ジョンミンはじめ、オ・ダルス、チャン・ユンジュら主要キャストが前作から続投する中、ヘインは新たにチームに加わった。当初はプレッシャーを感じていたものの、先輩や仲間たちのおかげで撮影を楽しめたという。
カンヌ国際映画祭でも盛り上がりをみせた『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』

――昨年のカンヌ国際映画祭ミッドナイト・スクリーニング部門でのこの映画の上映に私も参加していたのですが、素晴らしい盛り上がりでした。深夜とは思えぬあの興奮を経験してどんなお気持ちでしたか?
チョン・ヘイン 一生忘れられない記憶に残る瞬間でした。また、母が同行していたのですが、感激して幸せそうでした。その姿を見て一緒に来て本当によかったと思いました。

――ベテラン刑事ソ・ドチョルを演じた韓国を代表する俳優であるファン・ジョンミンさんとの共演の感想を教えてください。
チョン・ヘイン ファン・ジョンミン先輩との撮影は、一瞬一瞬がエネルギーに溢れていて楽しかったです。いつも後輩たちの面倒をよく見てくれて、気楽に演技できるように、先輩の方から近づいてくれて本当にありがたかったです。
特にアクション演技がとても上手で驚きましたし、初日の撮影が終わった後、一緒に食事しようと言ってくれて、リラックスした関係になっていきました。1作目が大変多くの方に愛された作品でしたので、僕は撮影前はとても緊張していたんですね。でもファン・ジョンミン先輩のおかげで早く現場に溶け込むことができたと思います。プレッシャーをあまり感じることなく、演技だけに集中できるように助けていただいたので、先輩には心から感謝しています。
そして1日1日、楽しんで撮影をするうちに当初感じていたプレッシャーは自然と消えていき、今するべきこと、撮るべきシーンに集中することができました。目の前にある越えねばならない山は非常に大きかったんですが、とにかく今日はベストを尽くし撮影に集中して頑張ろうという気持ちで撮影していました。
2025.04.12(土)
文=石津文子
写真=細田 忠