カンヌに集まる記者たちはみんな意外とミーハー!
ようこそ、カンヌ映画祭へ!
カンヌと言えば青い空、青い海、そして世界中のスターが歩くレッドカーペット。南仏リヴィエラのリゾートで繰り広げられる、めくるめく華麗な世界、というイメージが強いかも。
今年も5月14日の初日には開幕作品『グレース・オブ・モナコ』でグレース・ケリーを演じたニコール・キッドマンがゴージャスな魅力を振りまいていたし、さっきはライアン・レイノルズが記者会見に集まった記者にサインをしまくっていい人ぶりを発揮したりしていた(カンヌに集まってる記者たちは、案外ミーハーなのだ)。
しかーし、カンヌはそれだけじゃない! 今年で67回目を迎えるカンヌ国際映画祭のウラもオモテも私、マダムアヤコこと石津文子が追っかけて皆さんにどんどんご紹介していっちゃおう、というのがこの日記。
まあ、なんでマダムアヤコと名乗ってるかといえば……。若さが重視される日本と違い、誰もが「早く大人になりたーい!」と願う大人社会のフランスではマドモアゼルと呼ばれて喜んでいるようじゃ、まだまだあまちゃん。マダムと呼ばれてこそ社会の一員。
幸い、あまり若くもない私は初めてカンヌに来た10年前からマダムと呼んでもらえました。さらにはカンヌ映画祭という世界中の強者たちが集まる世界では、お嬢ちゃんなんかじゃやっていけない、という戒めもこめてるわけですよ(なーんて、まあちょっとこれは建前。本当はマドモアゼルウオ子ちゃんってキャラがカンヌ映画祭を中継しているCSムービープラスにいて、そこに私も登場したときに、あわせてマダムアヤコになっただけなんだけどね。まあ、言ったもん勝ちですな)。
<次のページ> 世界一の映画祭は、プレスパスを取得するだけでも一苦労
2014.05.22(木)
文・撮影=石津文子