生野菜の冷凍でスピードと甘味をアップ
さて、そんな勝政さんの仕事を終えてからの時間を追ってみた。
午後6時半に終業。子どもをスリングで抱っこして帰途につく。ラッシュ時間に重なってしまうが、電車の中でもぐずりそうになるとすぐに授乳をするので、泣かれたことはないそうだ。授乳服を着ているから、周りには授乳をしていると気付かれることもない。
帰宅後授乳する場合と比べると、ずっと帰宅後の行動はスムーズに行うことができ、大幅な時短につながっている。上の子のお迎えをしてから帰ると夜の8時を回るという現状では、この時短の効果は大きい。
毎日の食事作りによく活躍するのは、バーミキュラの無水調理鍋。圧力鍋ほどスピーディではないかもしれないが、弱火にかけておくだけでおいしい煮物料理が簡単にでき、失敗が少なく気に入っている。ほとんど余熱だけで調理できるのがエコにつながる点もうれしい。
時間がないときや、遅く帰ってきた夫1人分の食事などのときに便利なのは野菜の冷凍だ。これは料理をする際に余ったきのこやにんじん、キャベツ、玉ねぎなどをジップロックに入れて生のまま冷凍したもの。具だくさんの味噌汁にシチュー、炒め物など、何にでも使え、火の通りも早く、素材の甘味が出るという。さらにパセリ、セロリ、ゆずの皮なども冷凍しておき、料理に彩りを添えることも忘れない。
こうして、子どもの成長をみながら「理想的な環境」で仕事をしている勝政さん。子どもができてから、仕事に対して、よりやりがいを求めるようになったという。少しずつだが、趣味の音楽活動に時間を費やすこともできるようにもなってきた。
10年後も、困っているママの助けになったり、子育て女性のコミュニティを支援していけるような活動に携わっていたい。そのために、仕事と家庭と趣味のバランスをその時どきでうまくとりながら、前に向かっていきたいと語ってくれた。
Column
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2014.05.18(日)
文・撮影=HITOMINA