そうして新刊入荷と同時もしくは少し前から展開予定地に飾りつけを行い、発売をお知らせするとともに売り場からの愛を叫ぶのであります。

 お客様からの反応が大きいのも八咫烏シリーズの特徴でしょうか。新刊が出る度にPOPやディスプレイを楽しみにして下さっている方やサイン本の入荷を心待ちにしている方、いつもありがとうございます。棚の前でお友達に「これ面白いから!」と勧めている方、お一人でじっとオススメコメントを読んでくださっている方。本来なら声をかけて猛烈にプッシュしたいのですが、語り過ぎでドン引きされるといけないので柱の陰から念を送るに留めております。万が一お話したいという方がいらっしゃいましたらお声をおかけくださいませ。

2022年 単行本刊行時の飾り付け
2022年 単行本刊行時の飾り付け

 このように八咫烏シリーズは読んだ人間を突き動かす力を持っている物語です。そんな物語に出会えてそれを読者の皆様へお届けできる。書店員にとってこれほど幸せなことはありません。

 完結して欲しくない、でも早く続きが読みたい、という複雑な気持ちの方も多いと思いますが、山内の行く末をみんなで見届けようではありませんか。

 阿部さん! 今後も我々の感情をかき乱してくれるお話をお待ちしておりますので、よろしくお願いします!!

烏の緑羽

定価 858円(税込)
文藝春秋
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望月の烏 八咫烏シリーズ10

定価 1760円(税込)
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追憶の烏 八咫烏シリーズ8

定価 803円(税込)
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2024.10.16(水)
文=山口 奈美子 (書店員 三省堂書店有楽町店 売り場担当)