餡餅雑煮が未経験ならココで食べよう!

 香川県の名物といえば讃岐うどんだが、もうひとつ、お正月の讃岐名物、餡餅雑煮を紹介しよう。香川県の雑煮には、餡をつつんだ丸餅が入っている。これは明治のころに「普段は高級品で手が出ない砂糖も、お正月ぐらいはちょっと贅沢して食べましょう」ということからはじまったと言われている。和三盆糖が生まれた香川県ならではの発想なのかもしれない。

 そんな珍しい餡餅雑煮を一年中提供しているのが、高松市の屋島山頂にある桃太郎茶屋。屋島から見える瀬戸内海の景色も美しく、旅の締めくくりに餡餅雑煮を食べるのもおすすめ。 

桃太郎茶屋(屋島の宿 桃太郎 内)

http://www.r-momotaro.com/index.html​

長谷川修一(はせがわしゅういち)

東京大学大学院で地質学を専攻。香川大学特任教授・名誉教授。NHK番組「ブラタモリ」に出演し、香川県の案内人をつとめる。2019年に讃岐ジオパーク構想推進準備委員会を立ち上げる。大地の成り立ちから地域を見つめ、防災や地域振興、人材育成など各方面で精力的に活動中。
https://sanukigeo.org/

2024.10.11(金)
文・写真=請川典子