大迫力のエンタテインメント

 船内イベントの白眉と称すべきが、「ギャラクシーラウンジ」で披露されるエンタテインメント。飛鳥Ⅱオリジナルのプロダクションショーや、クルーズごとに招かれる豪華なゲストによるコンサートは、忘れられない思い出を胸に刻んでくれるはず。

 HULA ON ASUKAⅡでは、ハワイ文化の伝道師として名を馳せるフラの達人、カレオ・トリニダッド氏のスペシャルステージが開催され、満場の喝采を浴びた。

 飛鳥Ⅱには、クルーズ船の常として、ドレスコードが存在する。夕方以降の時間帯は、ディナーやショーの品格に似合う形で、一定の服装が指定されるのだ。このルールが、非日常を演出する格好のスパイスとなっている。

 ドレスやタキシードが求められる「フォーマル」、ワンピースやスーツ、ジャケットが必要とされる「インフォーマル」など、いくつかのパターンがあるが、HULA ON ASUKAⅡのドレスコードは「アロハ・カジュアル」。カラフルなアロハシャツやムームーをまとったゲストが行き交う船内は、晴れやかな空気に包まれていた。

 2泊3日のクルーズを終え、飛鳥Ⅱは横浜港大さん橋へと帰還。クルーに見送られながら、ゲストたちは船を後にした。飛鳥Ⅱは、リピーター率も大変高いという。乗客の満足気な笑顔が、雄弁にその事実を物語っていた。クルーズというと、一大決心が必要と身構えてしまうかもしれないが、ショートクルーズなら、カジュアルに楽しむことができるのだ。

 なお、現在、2025年の就航を目標として、新しい豪華客船「飛鳥Ⅲ」が建造されている。この2隻が共存し、飛鳥の物語は、さらなる進化をとげてゆくことだろう。

【今回のクルーズはこちら】

「HULA ON ASUKAⅡ」

9月14日(土) 横浜港出発
9月15日(日) クルージング
9月16日(月・祝) 横浜港帰着
代金(1名)/136,500円~(1室2名利用)

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CREA Traveller

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2024.10.13(日)
文=CREA Traveller編集部
撮影=橋本 篤