すべての客室から海が眺められる
「飛鳥Ⅱ」は、郵船クルーズが運航する日本船籍最大の豪華客船である。総重量は50,444トン、そして乗客定員は872名というスケールを誇る。
この船による航海には、国内を巡るワンナイトクルーズやショートクルーズから103日間で世界を一周するクルーズまで、ゲストのニーズに応じたさまざまなラインナップが用意されている。
特に、ショートクルーズは、ツアーごとにデスティネーションやテーマもバラエティに富む。祭りや花火を楽しんだり、スペシャルなステージを鑑賞したりしながら、ギュッと凝縮された飛鳥Ⅱの魅力を気軽に味わうことができるというわけだ。
今回は、秋の3連休を利用し、9月14日(土)~16日(祝・月)の2泊3日で催行された「HULA ON ASUKAⅡ」に参加した。このクルーズは、船内がハワイ一色に彩られるテーマクルーズ。食事や音楽、ハンドクラフトなどを通じて、幸せに満ちたアロハスピリットを体感できる内容となっている。
発着地は、いずれも横浜港。この航海は、駿河湾を幾度かにわたって周回する。美しい港町の風景に囲まれつつ大さん橋に停泊する飛鳥Ⅱの威容は、これから始まる旅への期待を否応なく高めてくれた。では、この船とクルーズの素敵なディテールについて紹介していこう。
客室は、いずれも安らぎと華やぎをあわせ持った快適空間。最上級のロイヤルスイートを筆頭に、9タイプのキャビンが用意されている。全室が海に面しているため、心行くまで眺望を楽しむことが可能だ。
2024.10.13(日)
文=CREA Traveller編集部
撮影=橋本 篤