80種の薬膳酒で、冷え性、花粉症、アンチエイジングケアに

 ランチタイムに一緒に楽しめるのは、日々ブレンドが変わるハーブティー。ハーブラッシーや梅黒糖サイダーも注文でき、希望があれば薬膳酒も飲めるそう。

「ラムやウォッカ、ウイスキー、焼酎などに植物を漬け込んだ薬膳酒は、悩み別に注文することができます。たとえば整腸ブレンドには、殺菌効果のあるクローブや消化機能を助けるペパーミントなど、約20種類を配合。一杯飲むだけで、たくさんの植物の力を得られるブレンドになっています」(広報担当・小林さん)

 他にも、エキナセアを使ったアレルギー・花粉症ブレンドや、ハトムギやローズをブレンドした美肌とアンチエイジングケア、安眠や高血圧、冷え性を改善する薬膳酒など、日頃の不調を整えるお酒がいっぱい。

「薬膳酒は、普通にお酒を飲んだときと違って、むくんだり睡眠の妨げになったりしない感覚があります。代謝を上げ、老廃物を流して腸内環境を整えてくれるので、なんとなく疲れている、体が重い、というような特に原因が思い当たらない不調のときも、めぐりがよくなるんです」(オーナー・新羅さん)

対処療法はもうやめる!  植物で変わる暮らし方

 「木馬」のオーナーは、アーティストとして多忙な日々を送っている新羅慎二さん。レゲエグループ・湘南乃風としての活動の他、ラジオやドラマ出演などのソロ活動もあり、体のバランスが取れなくなった時期があったといいます。

「コロナ禍が明けて、やっとライブができるようになってすぐのころは、何日も続けてライブするような日々だったんですね。無理していたら、あるとき喉が腫れて声が出なくなってしまって。はじめはステロイドで対処するしかなくて、声はもちろん出るようになったのですが、体への負担が大きくて。これをずっと続けているのはよくないなと思って、そのころから植物療法を取り入れるようになりました」

 植物療法で自身の不調が好転したことをきっかけに、アトリエだった場所を改装し、1年前にBAR「木馬®」をオープン。菅原さんとはじめた「植物最高ラジオ」がポッドキャスト医学部門で1位を取るなど、世の中の関心の高さを目の当たりにしているそう。

 店内はすべて廃材を利用し、カウンターには熊本の自然災害で出てしまった材木をリユース。新しいものを買わず、家具は家から持ち出すなどして、環境によい店づくりをしています。

 これからさらに季節が冬へと移り変わり、冷えや乾燥、年末年始に向けての胃腸管理や忙しくて睡眠時間が取れないなど、体調を整えるのが大変な時期がやってきます。薬膳を取り入れてレジリエンスの高い体作りをしていきましょう。

木馬®

所在地 東京都渋谷区神宮前3-28-8 3F
電話番号 03-6844-3934
営業時間 Lunch&Cafe 11:30~17:00 Bar 19:00~24:00(日曜はBAR定休)
Instagram @mokuba.harajuku

2024.10.02(水)
文=吉川愛歩
写真=山元茂樹