この記事の連載

 のっけることで生まれる、新たなおいしさ。フードライターの白央篤司さん、ごはん同盟のしらいのりこさんが「のっけて、食べる」楽しさを、毎日交互にレシピ付きで綴っていきます。

 きょうの当番は、白央さん。

※本記事は、再公開したものです(初出:2022年10月17日)

» きのうのレシピ「盛岡風肉みそのっけうどん」

連載「のっけて、食べる」が一冊の本に!

フードライターの白央篤司さんと料理研究家のしらいのりこさんが、365日毎日交代で綴ったCREA WEBの人気転載「のっけて、食べる」の書籍が発売。365種のレシピの中から厳選した98レシピを収録しました。簡単でおいしくて、ちょっとの工夫で栄養もとれて、しかも洗い物も減らせる……忙しい私たちの助けになること間違いなしの一冊です。

発売日 2024年9月11日(水)
定価 1,540円(税込)
文藝春秋
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vol.95 仙台麩の玉子とじ丼

仙台麩の玉子とじ丼。
仙台麩の玉子とじ丼。

 お麩、使ったことありますか? 大きさや形もいろいろ、煮ものや汁ものの具として様々に使われていますが、私が好きなのは仙台麩。これ、試してみてほしいんだなあ。

 油麩、仙台油麩の名前でも呼ばれていますが、香ばしい揚げ麩です。わりに全国各地のスーパーでも見かけるようになりました。お出汁を吸わせて、玉子とじにすると実にうまい。

 袋から出すと、こんな感じ。すぐに水分を吸って柔らかくなるのも特徴です。

■材料(1人分)

・仙台麩:15g程度
・卵:1個
・玉ネギ:60g
・めんつゆ(ストレートタイプ):90ml
・酒:小さじ2
・細ネギ:少々
・ごはん:1膳分

■作り方

(1) 仙台麩は1センチ幅に輪切りにし、玉ねぎは薄切りにする。卵は溶いておく。

(2) フライパンに玉ねぎ、酒、めんつゆを入れて沸かし、煮る。

(3) 玉ネギに火が通ったら、仙台麩を入れて、溶き卵を入れてとじる。

(4) 器にごはんを盛り、(3)をのせて刻んだ青ネギを散らす。

 ほのかにカツ丼的なおいしさがありつつ、胃には軽いのも気に入っています。

 さてさて昨日の盛岡じゃじゃ麺、肉みそに舞茸を入れるってのがおいしそうだったなあ。それで思い出したけど、私はミートソースに干ししいたけの出汁を入れるの、好きなんです。いつかここでも紹介しますね。

おいしいもののっけ隊(隊員2名)

白央篤司(はくおう あつし)

「暮らしと食」がテーマのフードライター。日本各地のローカルフードに詳しい。著書に『自炊力』(光文社新書)など。オレンジページやメトロミニッツなどでコラム連載中。
https://www.instagram.com/hakuo416/


しらいのりこ

お米料理研究家。米農家出身の夫、シライジュンイチと共にごはん好きの炊飯系フードユニット「ごはん同盟」として、美味しいご飯の炊き方やお米の料理、ごはんに合うおかずなどのレシピ考案を行う。
https://linktr.ee/shirainoriko

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Column

のっけて、食べる

のっけることで生まれる、新たなおいしさ。フードライターの白央篤司さん、ごはん同盟のしらいのりこさんが「のっけて、食べる」楽しさを、毎日交互にレシピ付きで綴っていきます。

2024.10.17(木)
文・撮影=白央篤司
イラスト=二村大輔