【DAY.3】
レトロ感ある「こがね丸」で佐渡島から上越へ
![現在は4代目となるカーフェリー「こがね丸」。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/5/1280wm/img_351107ace7a0c1cf5281c76de45568b11853245.jpg)
2023年の春から直江津港と小木港を結ぶ越佐海峡に就航した「こがね丸」に乗船します。5階建ての船内には客室のほか、ラウンジ、フォトスポット、デッキ、ペットコーナーなども備えてあり、直江津港までの2時間40分の船旅はあっという間。
![船全体に大きな窓が使われているので、眺望も抜群!](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/1/1280wm/img_f1fd25a6c468e3358f05262b0bc02a952631709.jpg)
上越のソウルフード“サンドパン”を求めて「小竹製菓」へ
![半世紀変わらぬパッケージも愛されている「小竹のサンドパン」150円。本店では定番のバタークリームのほか、つぶつぶピーナツと焼ききな粉がたっぷり入った「きな粉ピーナツ」「贅沢チョコクリーム」「生キャラメルクリーム」「あんこ&マーガリン」といったサンドパンも。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/d/1280wm/img_fdda45a9e59e6dff6aaadda6ffe639542731377.jpg)
江戸時代、佐渡島で採れる金銀を江戸に運ぶために北国街道が整備され、高田の城下町はその宿場として栄えたそう。いまも城下町の風情を残す町家と、日本一の規模を誇る雁木(がんぎ)の町並みが残っています。
上越高田のソウルフードといえばサンドパンということで、発祥の「小竹製菓」へ足を運びました。創業は1924年(大正13年)、なんと今年で100周年! 朝から夕方までひっきりなしに客が訪れる、老舗のパン屋さんです。
![明るくアットホームな店内には、懐かしいパンはもちろん、キュートなオリジナルグッズもどどーんと並んでいます。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/e/1280wm/img_dedb6023b23d0782872dc2b4e1cf8c973762981.jpg)
つくり置きはいっさいせず、焼きたて、できたてのパンが次々と陳列されては売れていきます。ターゲットは世代を超えて愛され続ける「小竹のサンドパン」。レトロ感あふれるポリエチレンのパッケージからワクワクします。
無添加にこだわり、昔ながらの独自発酵方法でもっちり食感に仕上げたコッペパンに、2日間かけてコクを引き出した自家製バタークリームをサンド。口どけの良いクリームは四季を通して同じ融点になるよう研究されているそう。すべて手作業でつくられており、多い日だと3,000本近くになるのだとか。
![丁寧に焼き上げた昔ながらのコッペパンは、驚くほどふかふか。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/f/1280wm/img_af8279fd531bec4ec3a82d86046a4ba13679324.jpg)
![工房では手際よくたっぷりの自家製バタークリームをサンド。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/3/1280wm/img_334a6715313ecbab42015feb327b92252892359.jpg)
もう一つの名物「笹だんごパン」は、手づくりの笹だんごを丸ごとパンに包んだもの。何度も改良を重ね、北陸新幹線の開業と同時に販売をスタート。新潟県産のよもぎを使い、朝2回蒸すことで笹だんごのもっちり感を実現させたそう。パン生地には、地元・上越産のコシヒカリの米粉を使い、アクセントに焼ききなこをパンにまぶしています。
![お土産にも喜ばれる「笹だんごパン」200円。パッケージのパンダのにんまりとした表情がなんともいえません。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/e/1280wm/img_4e3cba12bd7e2d012130d910a6ac6aa03024998.jpg)
![薄皮の米粉パンで笹だんごを丸ごと包んでいるので、中身はこんな感じ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/2/1280wm/img_c2f76be4429b44de9865370ee3a53adc2671835.jpg)
![3代目社長の小竹孝雄さんと店長の加洋子さんご夫妻。小学校からの幼馴染でもあるそう。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/4/1280wm/img_f4683c3b7310a994924aca36ccd518354398288.jpg)
![地元の人はもちろん、県外からやってくる人も多く、トレーをてんこ盛りにしてレジに並びます。この日は小田原からクルマで来た人も!](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/4/1280wm/img_4435e59100e7a978f0d396053571a81d3478720.jpg)
小竹製菓
所在地 新潟県上越市南高田町3-1
電話番号 025-524-7805
営業時間 9:00~18:30
定休日 日・月曜(月曜祝日は営業、翌日火曜休み)
https://kotakeseika.com
2024.08.05(月)
文=大嶋律子(giraffe)
写真=釜谷洋史