この記事の連載

自分の体を知ることが第一歩

――デリケートゾーンケアなどは何歳くらいから意識をするといいのでしょう?

髙橋 デリケートゾーンのケアというよりは、物心がつく3、4歳くらいからまずプライベートゾーンの大切さ、そしてお手入れを教える必要があると私は考えています。性的なこととは別として、子供が触ることは人間の本能としてあるんですが、「けがらわしい部分ではない」と認識させるのがいいと思います。

近藤 今のお話で思い出したんですが、フィンランド出身のメンバーが小学生の時に、先生が「今日おうちに帰ったら、自分の体を知るために手鏡でおまたをのぞいてみてね」と話していた、と聞いて驚いたことがあります。日本ではなかなかないかな、と。

髙橋 学校でそう教えてくれるのはいいですね! 子供に伝えることに抵抗がある親もいるんですよ。産婦人科の診療においても、自分のデリケートゾーンに触るのがはばかられるし、構造を見たことがないという人がいます。

 なので、「ここは赤ちゃんが出るところで、簡単に破れたりはしないんだよ」と子供に伝えること、そしてきちんと見て、触ってみることは大事だと思うんです。性と結びつけるのではなく、自分の体を知るということですから。そういう意味では、フェムケアへの関心が高まっているのはよいことだと思います。

2024.03.08(金)
文=増本紀子(alto)

CREA 2024年春号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

行かなくちゃ、台湾

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定価980円

名物をしみじみ味わって、のんびりと街歩きしたい台湾は、少し見ぬ間に懐かしさはそのままに、ヘルシーに進化していました。次の旅は台北から足を延ばして、嘉義、台中、大渓など地方へも。行かなくちゃ!台湾へ。