十勝に行くなら絶対はずせないグルメスポット

◆北の屋台[帯広市]

 十勝の美味しいものを存分に味わうなら、このエリアの玄関口・帯広へ。地元の豊かな食材を使った人気レストラン、気取らない居酒屋、昭和レトロなスナックまで、食の楽しみは実に多彩。

 なかでも、地元市民はもちろん、観光客にも大人気なのが、JR帯広駅から徒歩5分ほどのところにある「北の屋台」。細い路地に沿って20軒の屋台が立ち並びます

 「帯広の街を元気にしたい」「空洞化する市街をなんとかしたい」と有志が集まり、こちらの楽しいスポットが誕生したのが2001年7月。3年を1期としてさまざまなオーナーが屋台を開き、2023年には第8期がスタート。

 これまで10数名が、“屋台” を卒業して自身の “お店” を開くなど、帯広の食文化の発展にも大きく貢献し、美味しいもので地域と旅人を笑顔にする場所となっています。

 さて、気になる屋台がずらりと並ぶなか、まず訪れたのが、アジアン・アイヌ居酒屋「ポンチセ」。店主の豊川純子さんが子供のころから親しんできたアイヌ家庭料理と、それをベースにした創作料理を提供します。

 豚骨と野菜をじっくり丁寧に煮込んだ「ポネオハウ」など、ほっと心が和む一皿がとにかくうれしい。

こだわりの十勝産食材の旨みに感激

 また、屋台といえば何軒も “はしご” するのが楽しみのひとつ。続いて訪ねた「琥羊(こひつじ)」は、十勝産の羊と馬肉料理の屋台。

 「生ラムのたたき」「桜ユッケ」など、濃厚かつ力強い旨みで、ひと口食べるとお酒が欲しくなり、そしてまたひと口……。とにかくそそられるメニュー揃い。

 店主の高橋泰之さんは、以前は寿司職人だったとあって、充実した海鮮メニューの美味しさも評判。店内にぎっしりと貼られた “短冊” には、その日のおすすめが書かれ、何を食べようか飲もうか、悩むのも楽しい一軒です。

 なお、どの屋台も10席足らずで、ふらりと立ち寄っても満席のこともしばしば。予約しておくのが確実です。

北の屋台

アクセス JR帯広駅から徒歩約5分
https://kitanoyatai.com/

ポンチセ

電話番号 080-6077-3763 
営業時間 18:00~24:00
定休日 水曜

琥羊

電話番号 080-6064-7211
営業時間 17:30~24:00
定休日 水曜

2024.01.23(火)
文=矢野詔次郎
写真=鈴木七絵、長谷川 潤
協力=北海道観光振興機構

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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