農業人が立ち上げた個性派ワインに大注目

◆めむろワイナリー[芽室町]

 年々そのクオリティに磨きがかかり、注目を高めている北海道ワイン。現在、十勝でも4つのワイナリーが日々、美酒造りに勤しんでいます。

 2020年、日高山脈に抱かれた芽室町に誕生した「めむろワイナリー」は、6人の農業人が中心となって立ち上げた気鋭の造り手。

 醸造責任者に道産ワインの先駆者「十勝ワイン(池田町ブドウ・ブドウ酒研究所)」で豊富な経験をもつ尾原基記さんを迎え、これまでリリースされたワインが高く評価されています。

 小さなワイナリーゆえに、少量ずつ個性的なワインを造ることが可能で、ボトルに「尾藤光一」をはじめ、ぶどう生産者の名前が記されたものも。それぞれ好みが異なるから、味わいもそれぞれで、いずれも200~300本限定という希少なアイテムとなっています。

 「畑ごとのワイン造り」を実践して生み出される一本一本には、まさに芽室というテロワールの魅力が凝縮しているのです。

放牧牛のミルクから作られる幸せのチーズ

◆広内エゾリスの谷チーズ社[新得町]

 日本のナチュラルチーズの2/3以上を生産している酪農王国・十勝。各地で約40の生産者が工房を開き、小さな生産者による逸品にも出会えます。

 大雪山麓にのどかな牧場風景が広がる新得町で意欲的にチーズ作りに取り組んでいるのが「広内エゾリスの谷チーズ社」。

 代表の寺尾智也さんは、大学時代にチーズの魅力に取りつかれ、フランスでのチーズ修業を経て、共働学舎 新得農場の製造チーフを務めるなど、この道ひと筋に歩んできた職人さん。2017年に独立して、自らの工房を開きました。

 現在手がけているチーズは、地元の放牧農家から届くミルクを使用し、白カビタイプの「コバン」をメインに、ラクレットなど6種。宮大工が製作した蝦夷山桜材の型を用いて作る「ます(枡)」、おつまみに最高な「フリーズドライチーズ」も美味。

 なお、帯広市内などに取り扱い店があるので、見かけたらぜひ手に取りたい。

めむろワイナリー

電話番号 0155-65-2077
営業時間 10:00~16:00(ワインSHOP・見学通路)
定休日 土・日曜、祝日(不定休あり)
アクセス JR帯広駅から車で約40分
nhttps://memurowinery.jp/

広内エゾリスの谷チーズ社

電話番号 0156-67-9240
営業時間 10:00~12:00、13:00~15:00
定休日 土・日曜、祝日
アクセス JR帯広駅から車で約60分
https://ezorisucheese.net/

2024.01.23(火)
文=矢野詔次郎
写真=鈴木七絵、長谷川 潤
協力=北海道観光振興機構

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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