農業人が立ち上げた個性派ワインに大注目
◆めむろワイナリー[芽室町]
![「めむろワイナリー」が生み出す美酒。右から「清舞【BITO KOICHI】vin2021」5500円、「山幸【BITO KOICHI】vin2021」5,280円、「LEGAME vin2021」4,730円。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/5/1280wm/img_b5318f067945976775705ac6ed70e62e453921.jpg)
年々そのクオリティに磨きがかかり、注目を高めている北海道ワイン。現在、十勝でも4つのワイナリーが日々、美酒造りに勤しんでいます。
![醸造室にずらりと並ぶ小さなタンク。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/b/1280wm/img_8b2573c628e7d78ee88f64940f56775b663897.jpg)
2020年、日高山脈に抱かれた芽室町に誕生した「めむろワイナリー」は、6人の農業人が中心となって立ち上げた気鋭の造り手。
醸造責任者に道産ワインの先駆者「十勝ワイン(池田町ブドウ・ブドウ酒研究所)」で豊富な経験をもつ尾原基記さんを迎え、これまでリリースされたワインが高く評価されています。
![醸造責任者の尾原基記さん。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/6/1280wm/img_56de97e4a415899dee907f688196dc8a558423.jpg)
小さなワイナリーゆえに、少量ずつ個性的なワインを造ることが可能で、ボトルに「尾藤光一」をはじめ、ぶどう生産者の名前が記されたものも。それぞれ好みが異なるから、味わいもそれぞれで、いずれも200~300本限定という希少なアイテムとなっています。
![ワインSHOPでは、ほかにはあまり出回らない希少な一本が購入できることも。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/4/1280wm/img_448c573416ead9658c9c9920dd34fd53603537.jpg)
「畑ごとのワイン造り」を実践して生み出される一本一本には、まさに芽室というテロワールの魅力が凝縮しているのです。
![樽のなかでリリースの時を待つワイン。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/3/1280wm/img_f30544999e6ec90cf2e0cdb3612deb3f644465.jpg)
放牧牛のミルクから作られる幸せのチーズ
◆広内エゾリスの谷チーズ社[新得町]
日本のナチュラルチーズの2/3以上を生産している酪農王国・十勝。各地で約40の生産者が工房を開き、小さな生産者による逸品にも出会えます。
![新得町(しんとくちょう)のどかな田園風景のなかにたたずむチーズ工房。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/6/1280wm/img_96656eb1fc91a214121768f85f5b162d495287.jpg)
大雪山麓にのどかな牧場風景が広がる新得町で意欲的にチーズ作りに取り組んでいるのが「広内エゾリスの谷チーズ社」。
代表の寺尾智也さんは、大学時代にチーズの魅力に取りつかれ、フランスでのチーズ修業を経て、共働学舎 新得農場の製造チーフを務めるなど、この道ひと筋に歩んできた職人さん。2017年に独立して、自らの工房を開きました。
![熟成庫で眠るチーズ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/b/1280wm/img_fb2e4f054b55f5015817b6ce6bd647a8710427.jpg)
現在手がけているチーズは、地元の放牧農家から届くミルクを使用し、白カビタイプの「コバン」をメインに、ラクレットなど6種。宮大工が製作した蝦夷山桜材の型を用いて作る「ます(枡)」、おつまみに最高な「フリーズドライチーズ」も美味。
![右上から時計まわりに、“パンに合う” をテーマにした「ます(枡)」918円、サクサク食感と濃厚風味の「フリーズドライチーズ」1,080円、毎日味わいたい人気の逸品「コバン」1,134円、そのままはもちろん料理に添えたり、お菓子作りに使ったりと万能選手の「フロマージュブラン」810円。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/c/1280wm/img_acf84f39f24f0061d6f3a74eed29b1c0696780.jpg)
なお、帯広市内などに取り扱い店があるので、見かけたらぜひ手に取りたい。
![チーズは、JR新得駅内「新得ステラステーション」、帯広市内「十勝トテッポ工房」「とかちむら産直市場」、新千歳空港「Wine&Cheese北海道興農社」などでも取り扱い。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/4/1280wm/img_44eed587bbff0398c0ba5b5a7a3e005c551726.jpg)
めむろワイナリー
電話番号 0155-65-2077
営業時間 10:00~16:00(ワインSHOP・見学通路)
定休日 土・日曜、祝日(不定休あり)
アクセス JR帯広駅から車で約40分
nhttps://memurowinery.jp/
広内エゾリスの谷チーズ社
電話番号 0156-67-9240
営業時間 10:00~12:00、13:00~15:00
定休日 土・日曜、祝日
アクセス JR帯広駅から車で約60分
https://ezorisucheese.net/
2024.01.23(火)
文=矢野詔次郎
写真=鈴木七絵、長谷川 潤
協力=北海道観光振興機構
CREA Traveller 2024 vol.1
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。