では私の2024年はどうなる？
さて大きな時代の流れについて説明してきましたが、今年一年の動向も気になります。占星術でその年の運勢を決定づける幸運と発展の象徴・木星は、2024年に牡牛座から双子座へとゆっくり移動します。
木星は約12年で黄道を一周する惑星です。思い返すと2011年の東日本大震災とそれに続く原発問題は、世界中を恐怖と不安の渦に巻き込みました。その後、牡牛座入りした木星は、私たちの意識を「安心できる環境」「安全な食」へと向けさせました。木星のひとつ前のサイクルから、学ぶことは多いでしょう。地の星座である牡牛座に木星があると、快適で安心できる“自分の居場所”を求めるようになります。それが幸せの基盤となるからです。
感性（牡牛座）と知性（双子座）の冒険が幸運の扉を開く！
2024年前半は、世の中のムードに振り回されずに、自分独自の価値観をしっかり築くことがテーマになります。また牡牛座の木星は、「五感」を通じて世界と触れ合う方法を教えてくれます。視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚を使う趣味などを始めて、本来、人間に備わっている本能を目覚めさせることが幸運の鍵に。そして経済面での発展も、牡牛座の木星が示すものです。将来、不安にならないためのお金を確保するべく、動いてみたい期間です。
5月26日（日）には木星は双子座へ移り、世の中のトーンも変化します。2024年前半、あなたが「五感」を通じて得た経験を、知恵に変えるべき時期がやってきます。双子座の木星は、感覚ではなく知性を使って、自分に必要な知識や情報を収集することを教えてくれます。幸運のキーワードは「知るは力なり」。好奇心のアンテナを張りめぐらして､魅力的な人々と積極的にコミュニケーションを取り合いましょう。また気軽に小旅行などに出かけると、幸運に出合えます。2024年後半は、未知の世界を「知る」ことで、新しい「扉」が開かれます。
このように木星が指し示すキーワードを意識しながら2024年を大切に過ごすと、幸運の波に乗れるようになります。また人生の荒波を乗り越える知恵のようなものが授かります。夜空に輝く星たちははるか昔から、砂漠で道に迷った旅人たちの道しるべでした。この先に続く「各星座別2024年の運勢」は、あなたが今年一年をしなやかに過ごす処方箋のようなもの。天上で輝く星たちは、きっとあなたの2024年を見守り応援してくれるでしょう。
岡本翔子（おかもと しょうこ）
心理占星学研究家。英国占星学協会会員で、日本における心理占星学のパイオニア。占星術や月に関する著書・翻訳多数。
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2024.01.10(水)
文＝岡本翔子
イラストレーション＝INEMOUSE
