日系四世としてハワイに生まれ、ハワイで育ち、365日外食するフードライター、ショーン・モリス氏。ハワイでは知らない人がいない、まさにハワイの食を知り尽くした人物だ。
2023年、ショーンが念願かなって上梓したのが『ハワイローカルグルメ完全ガイド』(朝日新聞出版)。長年、温めてきた彼のリアルな食の記録である。
本を開くとエリア別にびーっしりとレストラン情報が、なんと369軒! 悲しくもコロナでさまざまな影響を受けた飲食店もあったが、2023年最新の情報。
しかし、日本から飛び出す私たちの久しぶりのハワイでは到底回り切れないので、ショーンにまっすぐ「じゃあ、私たちに今行ってほしいのはどこ?」と尋ねてみた。
2023-2024の年末年始、ハワイに行く人に「絶対食べてほしい」とショーンがCREA WEB読者に向けて本から厳選したのはこちらの5軒です!
◆ナミカゼ(ハワイ リージョナル キュイジーヌ)
「ミッシェルズ・アット・ザ・コロニー・サーフ」、「ロイズ・ワイキキ」などを経たシェフ、ジェイソン·ピールさんが、ようやく独立。みんな待ち望んでいたから本当にうれしかった。
オープン直後の2021年後半は、ネットでおかずを販売するスタイルだったけれど、2022年の夏にレストランとしてオープン。パルメザンアイオリをかけて食べる“焼きロメインシーザー”(13ドル)や、自家製バター・ガーリック・ソースで食べるカウアイ産のエビ(23ドル)、シンガポール風のシュリンプサンドに、別盛りにしたオランデーズソースと半熟卵をディップして食べるベネディクトスタイル(僕はディップするよりもサンドイッチにソースをかけてしまうほうが好き!)(25ドル)なひと皿など、趣向を凝らした料理がいろいろ。
なかでも僕が驚いたのは、アヒをつくね風にして焼いて照り焼きソースにからめたものをのせたアヒつくねロコモコ(23ドル)と、明太子オムレツ(25ドル)。このオムレツは、いわゆる普通のオムレツではなく蒸し卵のようなフワフワのオムレツの上に明太子を加えたクリーミーなモルネーソースをかけたもの。それを少しずつくずしながら食べるのがサイコー。2022年の秋には居酒屋スタイルのメニューも増え、ディナータイムもますます楽しみ!
Nami Kaze
ナミカゼ
所在地 1135 N. Nimitz Hwy. Honolulu
電話番号 808-888-6264
営業時間 10:00~14:00、17:00~21:00、土・日曜 9:00~14:00、17:00~21:00
定休日 月・火曜
※内容は2023年6月のものです。一部メニュー内容や価格に変更がある場合があります。
https://namikaze.com/
2023.12.27(水)
文=ショーン・モリス、赤澤かおり、CREA編集部
撮影=ショーン・モリス、赤澤かおり