もっと高くてもいいんじゃないの? って言われました

 「おがや」のラーメンは、男鹿の魅力がたっぷりと詰まった塩ラーメン。一つひとつの素材にこだわったそのラーメンはすっきりとしながら味わい深い。東京のラーメン店なら1,500円はしそうな贅沢な味わいだ。

「いろんな方にそういわれました。もっと値段をつけていいんじゃないの?って(笑)。でも値段を上げると地元のお客さんが気軽に来れなくなってしまう。町を活性化させたいという最初の目的から食い違ってしまいますよね」(岡住さん)

 ラーメンの監修は博多発祥の豚骨ラーメンで有名な「一風堂」が担当。スープは「高原比内地鶏」を贅沢に使用している。「諸井醸造」のしょっつる「十年熟仙」、チャーシューも秋田の豚を塩こうじ漬けにしたものだったり、初めてのラーメン店とは思えない充実ぶりだ。

2023.10.27(金)
文=CREA編集部