この記事の連載
- 中華街の絶品月餅 #1
- 中華街の絶品月餅 #2
バリエーション豊かな月餅が揃う月餅天国!
◆華正樓 横浜中華街新館売店
中華街の土産といったらこちらを上げる人も多い、中華街大通りに面した中国菓子店です。通年販売している月餅の種類がかなり豊富で、日本人の口に合うしっとりした皮の月餅を作っています。餡もクセのあるフレーバーは使わず、甘ったる過ぎないのも愛されポイント。
「華正樓は『可可亜椰蓉(ココアやじょん)月餅』か特におすすめです。ほろ苦ココアの皮と、しょりしょりココナッツ餡。ココナッツ餡はいろいろなお店で作られていますが、ココア生地の皮は珍しいはず。面白いだけでなく味もキマってます」(X氏)
ココアパウダーを混ぜた真っ黒な皮にココナッツだけの餡を詰めた新感覚の月餅は、バレンタインデイの時期だけ販売していましたが、ほかの時期にも買えないの? という問い合わせが多く、今では通年販売に。チョコレートと白あんを混ぜたチョコ餡の月餅も人気です。
「『仲秋伍仁月餅(ちゅうしゅうごもくげっぺい)』は、木の実とドライフルーツがぎっしり入った月餅です。生地はふんわりやわらかな日持ちがするタイプ。ナッツのコクと香ばしさが生地と合ってお酒にも合いますよ」(X氏)
五目という名前ですが、使われている素材は5種以上! カシューナッツ、アーモンド、クルミ、ピーナッツ、ヘーゼルナッツ、かぼちゃの種、松の実といったナッツに、オレンジピール、レーズン、パイナップルなどのフルーツも。北京ならではの伝統の餡だそうで、あんこや甘いものが苦手な人にもおすすめです。
お店で一番人気の月餅は、あずきベースの黒餡の大月餅。黒餡にアヒルの塩卵が2個入った「中秋蛋黄月餅(ちゅうしゅうたんふぁんげっぺい)」と「中秋椰蓉月餅(ちゅうしゅうやじょんげっぺい)」は中秋節の時期だけ限定販売します。9月29日(金)までを予定していますが、売り切れた場合は早めに終了します。
華正樓 横浜中華街新館売店(カセイロウ ヨコハマチュウカガイシンカンバイテン)
電話番号 045-641-7890
所在地 神奈川県横浜市中区山下町164
営業時間 10:00~20:00、土曜 10:00~20:30
定休日 無休
交通 みなとみらい線元町・中華街駅より徒歩3分
http://kaseiro.com/meika/
2023.09.26(火)
文=嶺月香里
撮影=鈴木七絵