
街の中料理店には「冷やし中華はじめました」というお知らせが並び、こうも暑いとついつい手がのびます。「冷やし中華」は日本の夏の風物詩のひとつです。
では、中華料理店がずらりと並ぶ横浜中華街ではどうなのか? そこはオリジナリティ溢れる冷たい麺がしのぎを削る激戦区。何度も足を運びたくなる冷麺ワンダーランド!
#01では、横浜市に根を張って数十年。仕事も、暮らしも横浜中華街にほど近い公務員X氏が登場。毎シーズンの「冷やし中華」「冷たい麺」のパトロールを欠かさず、市民に情報を届ける……人呼んで「ハマの“冷や中”デカ」のおすすめをご紹介。「個人的にはごまダレを選ぶことが多い」という氏に、必食の3杯を教わりました。
◆東林の雲白冷麺

パリッと清涼感のある薄切りのきゅうりと、ピリ辛ごまダレの豚しゃぶ“雲白肉(ウンパイロウ)”を重ねた「雲白冷麺(ウンパイレイメン)」。
ニンニクの存在感たっぷりの甘酸っぱいごまダレが食欲をおおいに刺激し、3日連続で食べに訪れた猛者(女性)もいるほどクセになる味。
「個人的には横浜中華街でイチオシの『東林』。極細の自家製麺“凌世麺(リョウセイメン)”に、ニンニクがガツンと効いたごまダレがよく絡んでうまいです。ぜひ、ダブルにして肉と麺を堪能してください」(X氏)
そのダブルとは、なんと麺は2玉、肉は150g(通常の1.5倍)のわんぱくサイズ! 天高くそそり立つ雲白肉の肉山に登頂すれば、この夏のスタミナをがっつりチャージできるはず。

お店は横浜中華街のメインストリートからは少し外れた場所。だからこそ、本当においしい料理を食べたい人が集まってくるといえます。
ニンニクがっつりの麺を食べ終えたら、ピーナッツあんの特製ごまだんごもぜひ。
ほかにも、ネギそばなど凌世麺を使った温かい麺メニューが豊富で、わたり蟹の玉子炒めも人気です。