必ず訪れたい名門ワイナリー4軒
フランチャコルタの数あるワイナリーの中でも、ワイン評価誌『ガンベロロッソ』で年間最優秀ワイン醸造家に選ばれ、ミラノスカラ座の公式サプライヤーに選ばれるワイナリーや、一世紀にわたってワイン醸造の伝統を守り伝えるワイナリーまで、フランチャコルタの恵みを存分に味わえる珠玉の4軒をご紹介。
◆Bellavista[ベラヴィスタ]
フランチャコルタきっての名門。ベラヴィスタ。イタリアのワイン評価誌『ガンベロロッソ 2007年版』で年間最優秀ワイン醸造家に選出されたマッティア・ヴェッツォーラ氏とともに最高峰品質のフランチャコルタを生産してきた、ミラノ・スカラ座の公式サプライヤーにも選ばれるトップ生産者。
フランチャコルタの全生産地2,800ヘクタールのうち、7%を占める約200ヘクタールに及ぶ広大な自社畑を所有する名実共に最大手のワイナリー。どっしりと安定感のあるボトルに洒落た横長のラベルがベラヴィスタの誇りを伝える。
ベラヴィスタでは、完熟させたブドウを100%手摘みで収穫し、じっくりと時間をかけてクリアな果汁だけを搾り、実に40ヵ月という、シャンパーニュの規定熟成期間15ヵ月、及びフランチャコルタ協会の規定熟成期間18ヵ月の倍以上の時間をかけて補糖無しで熟成する。それにより、極めて繊細な泡が生まれ、余韻の長いエレガントな仕上がりのスパークリングが誕生する。
Bellavista
所在地 Via Bellavista 4, 25030 BS,Italia
https://bellavistawine.it
◆Barone Pizzini[バローネ・ピッツィーニ]
1870年からロンバルディア州での歴史を持つワイナリー。バローネの名の通り、農園を運営していたジュリオ・ピッツィーニ男爵が1971年からフランチャコルタの生産を開始。その後男爵が高齢になったことにより、地元出身の共同経営者が引き継ぎ、シルヴァーノ・プレシャニーニ氏が取締役兼オーナーに就任した。
プレシャニーニ氏は以前ミシュラン2ツ星レストラン「アンティカ オステリア デル ポンテ」でシェフ兼ソムリエとしても活躍していた。
その経験と飲食に対する深い理解とこだわりとともに、1998年から有機栽培を始め、2001年にはすべての畑において有機認証を得て今に至っている。
Barone Pizzini
所在地 ViaS,Carlo 14, 25050 Provaglio D’Iseo BS Italia
https://baronepizzini.it
2023.08.07(月)
文=小川直美
写真=志水 隆
コーディネイト=宮嶋 勲