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保存容器で生地を作るからこねずに簡単、失敗しないパン作り!

 「パン作りは難しい」。そう思っている人はたくさんいます。生地作りは力を入れて何十回もこねたり、ときには打ち付けたりと力がいりそう。手にベタベタと生地がついたり、台所中に粉が飛び散る様子を想像して、作る前に諦めてしまう人も多いのではないでしょうか。また、パン作りに挑戦してみたけれど、うまくできなくて遠ざかってしまった人もいるかもしれません。

  この本にあるパンの作り方は、東京のワンルームマンションでひとり暮らしを始めた娘にも作れるように、と考えたもの。一口コンロしかない極狭キッチンで焼きたてパンが焼けるようになったのです。

 必要なのはA4サイズの紙、1枚分のスペース。パンを作ったことがない人や、これまでにパン作りを挫折してしまった人に、自身をもっておすすめする方法をぜひ試してみてください。

Vol.01 シンプルな白パン
Vol.02 型なしちぎりパン
Vol.03 長時間熟成カンパーニュ


Vol.03 長時間熟成カンパーニュ

サンドイッチにもぴったりの本格食事パン

 少量のイーストで長時間ゆっくり発酵させ、生地の旨みを引き出します。丸1日以上かけて生地を“育てる”と、どんどんおいしくなるのです。素朴な生地でサンドイッチにぴったり。全粒粉を配合し、独特の風味が広がる田舎風のパンです。

 時間はかかるけれどテクニックは不要! というレシピです。

※必要な道具はvol.1を参照

■材料(焼き上がり直径約15cm 1個分)

・強力粉:280g
・全粒粉:20g
・砂糖:小さじ1(3g)
・塩:小さじ1(5g)
・ドライイースト:小さじ1/4(1g)
・水(冬期はぬるま湯):240ml

■下準備

・焼き始める少し前に、オーブンを250度に予熱する。

■作り方

〈生地を作る〉

(1)容器に生地の材料をすべて入れる。

(2)カードを使い、粉っぽい部分がなくなるまでよく混ぜ合わせる。

(3)混ぜ終わった生地を容器いっぱいに広げる。

(4)ふたをして、室温でひと晩(10時間ほど)おく。室温が20度以上になるときは冷蔵庫に入れる。

(5)翌朝、生地が2~2.5倍に膨らんでいたら発酵完了。

(6)カードで生地を伸ばしたり折りたたんだり、重ねたりを10回ほど繰り返す。

(7)生地をまとめて、容器の中心に寄せてふたをして室温におく(一次発酵)。

(8)生地が2~2.5倍にふくらんだら、カードで生地を伸ばしてガス抜きをし、たたんだり重ねたりを4~5回繰り返す。

(9)再度ふたをして室温におき、(8)の作業を繰り返して熟成させる。10時間ほどの間で伸ばしてたたむ+発酵を5~6回が目安。

2023.06.15(木)
文=梅田みどり、CREA編集部
撮影=清水奈緒