この記事の連載
- 「おうちで本格パン焼けました」#1
- 「おうちで本格パン焼けました」#2
- 「おうちで本格パン焼けました」#3
保存容器で生地を作るからこねずに簡単、失敗しないパン作り!
「パン作りは難しい」。そう思っている人はたくさんいます。生地作りは力を入れて何十回もこねたり、ときには打ち付けたりと力がいりそう。手にベタベタと生地がついたり、台所中に粉が飛び散る様子を想像して、作る前に諦めてしまう人も多いのではないでしょうか。また、パン作りに挑戦してみたけれど、うまくできなくて遠ざかってしまった人もいるかもしれません。
でも、諦めないで!
この本にあるパンの作り方は、東京のワンルームマンションでひとり暮らしを始めた娘にも作れるように、と考えたもの。一口コンロしかない極狭キッチンで焼きたてパンが焼けるようになったのです。
必要なのはA4サイズの紙、1枚分のスペース。どんなに小さい台所でも、作業スペースがなくても、生地を作ることができます。誰が作っても失敗しにくく、台所が散らからないので毎日でも作りたくなります。
パンを作ったことがない人や、これまでにパン作りを挫折してしまった人に、自信をもっておすすめする方法をぜひ試してみてください。
》Vol.01 シンプルな白パン
》Vol.02 型なしちぎりパン
》Vol.03 長時間熟成カンパーニュ
◆必要な道具
・3リットルの保存容器
この本最大の特徴は、材料を保存容器の中で混ぜること。台所が汚れず、容器の中で生地が作れるので、パン作りがますます身近になったと感じます。使っている保存容器は、15センチ×20センチで高さ10センチのもの。容量は3リットルです。100円ショップで買いました。また、湯せん用に、もう一回り大きい4リットルサイズの保存容器もあると発酵の際にとても便利です。
・カード
保存容器の中で生地を混ぜたり、伸ばしたり。材料を切るように混ぜ込むこともあります。こねるよりも格段に楽で、手が汚れません。生地をまとめたり、分割するときにも使えます。100円ショップにもありますが、シリコン製で先端がよくしなる「貝印」のものを使っています。ない場合は木べらやしゃもじで代用しても。
・シャワーキャップ
発酵を促すときに、容器全体をすっぽり覆えるものはないかと考えていたところ、思いついたのがシャワーキャップ。ふんわりと覆えて生地が張り付かず、ぴったりとゴムでとめてくれるので乾燥もしません。こちらも100円ショップで買えます。
〈そのほかに必要なもの〉
・ペストリーボード
・めん棒
・オーブンシート
・計量カップやスケール
・オーブン
・型(今回は使いません)
2023.06.15(木)
文=梅田みどり、CREA編集部
撮影=清水奈緒