この記事の連載
- 『とっておきの韓国雑貨ガイド』 #1
- 『とっておきの韓国雑貨ガイド』 #2
- 『とっておき韓国雑貨ガイド』#3
ポンチャックマシーンは一見の価値あり
――natsuyoさんご自身は、韓国の文化を好きになって10年ほど経つそうですね。今回出版された『とっておき韓国雑貨ガイド』の監修は、どういう経緯で担当されたのですか?
natsuyo 編集者さんが私のお店の常連で、声をかけてくれたんです。2020年に本を出す予定だったのですが、コロナ禍で延びてしまいました。
――監修する時に意識したことはありますか?
natsuyo 雑貨というと女性のイメージがありますが、可愛いものが好きな男性もいますし、すべての人が楽しく自分の好みの雑貨を選べるように気を配りました。紙面では、私がセレクトした韓国雑貨屋さんのほかに、編集者さんが選んだトレンドのお店なども載っています。
――めずらしい商品はありますか?
natsuyo ソウル風物市場の戦利品「ポンチャックマシーン」でしょうか。私のお店でも取り扱っているんですけど、お客様から「これは何? どこで売っているの」と聞かれることが多いです。韓国のおじいちゃんやおばあちゃんが普段音楽を聞くためのデジタルスピーカーなんですけど、ラジオ機能のほかに付属のSDカードには6,000曲くらいの歌謡曲が入っているんです。昔の曲ばかりではなく、最近の曲もあって。癖になるメロディーなので、好きになる方は多いです。
お店が突如閉店するのは韓国あるある?
――取材での苦労話はありますか?
natsuyo いろいろありましたね。取材したけど出版するまでの間に閉店したお店が2つあって。韓国は好きなお店があっても、次に渡航したらなくなっているケースが日常茶飯事なんです。いろいろな事情があって閉店したんだと思いますが、Instagramで知った時は慌てましたね。
――え! それは大変ですね。
natsuyo 他にも、取材先の皆さんが私たち取材チームをすごく歓迎してくださって。お話が盛り上がりすぎて、次のお店の取材に遅れてしまうこともありました。でもそれだけ、皆さん作品への熱量がすごいんですよね。これはしっかり本にまとめなければと気が引き締まりました。
》インタビュー【後篇】に続く
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natsuyo(なつよ)
高円寺で韓国人作家の作った韓国雑貨を販売する「雑貨屋PKP」の店主。店名は、韓国語でチャーハンを意味する「ポックンパ」のスリーレターコードから。『“運命の出会い”を探しに! とっておき韓国雑貨ガイド』(KADOKAWA)の監修を担当する。
“運命の出会い”を探しに! とっておき韓国雑貨ガイド
定価 1,430円(税込)
KADOKAWA
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2023.06.17(土)
文=ゆきどっぐ