この記事の連載

 『“運命の出会い”を探しに! とっておき韓国雑貨ガイド』(以下『とっておき韓国雑貨ガイド』、KADOKAWA)の監修を担当したnatsuyoさん。韓国に語学留学した経験もある彼女に、「雑貨屋PKP」の魅力や一押しの韓国人作家、韓国で雑貨屋巡りをする時のアドバイスをお聞きしました。

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「雑貨屋PKP」はnatsuyoさんの感性が詰まっている店

――natsuyoさんが営む「雑貨屋PKP」は、どういう韓国雑貨を扱っているんですか?

natsuyo 韓国の作家さんの雑貨を中心に、市場でセレクトしたヘアアクセサリーや韓国のビンテージ文具など、自分が好きなものを集めたお店です。

 今は日本でも韓国雑貨を扱うお店が増えてきましたが、私が始めた頃は韓国の作家さんの雑貨を取り扱うお店は珍しかったです。韓国の方がお店に来られると「ここは弘大みたいだね」と言われることがよくあります。最近は観光客の方が増えて変わってしまいましたが、弘大には美大があることでアート系のカルチャーが根付いていたので、作家さんの作品を多く取り扱うPKPに似た雰囲気を感じたのかもしれません。

――可愛い雑貨がたくさんありますが、仕入れる時の決め手は?

natsuyo 自分がお金を出して買いたいか、ですね。自分用と販売用に線引きはなくて、自分の買い物の延長線上にお店がある感じです。

 私は雑貨屋を始めるまでにいろんな接客業をしてきて、自分があまりかわいいと思わない商品も、お客さんが手に取ったら「かわいいですよね」と勧めた経験があるんです。でも違和感があって。お店を持つのなら、自分の勧めたい商品だけをセレクトしたいなと思ったんです。どんなに流行っている商品でも、本当に自分で欲しい商品かを問いかけて、そうでない場合は仕入れることはありません。

2023.06.17(土)
文=ゆきどっぐ