でも、ビオトープってどうやって作るの?
◆手軽に庭先で「コンテナ」を埋めてつくる湿地帯ビオトープ
プラスチックコンテナを庭に埋めてつくるものです。シートタイプ(庭に穴を掘り防水シートを敷いてつくる)に比べて比較的手軽にでき、エコトーンもつくりやすいという特徴があります。
※エコトーン=湿地帯において、陸と水の間にある「陸とも水ともつかない場所」のこと
(1)プラスチックコンテナとしては、セメントを練るために用いる「トロ舟」が丈夫で使いやすいです。これを適当なところに埋めます。縁が地面ぎりぎりになるように設置すると、エコトーンをつくりやすいです。
(2)エコトーンのつくり方には2通りあります。1つめは陸域からコンテナの底にかけて土で斜面をつくることです。ここではイグサとマコモの根際の土ごと張り付けてつくっています。
(3)エコトーンのつくり方の2つめは、植木鉢などの台になるものを用意して、そこに土や植物を載せていく方法です。適宜、岸際には土を張り付けて連続的にするとよいでしょう。
(4)水を入れます。コンテナの底には周囲の土を入れてもよいですが、販売されている赤玉土や荒木田土などを入れても問題はありません。コンテナ内の「陸地」を水際の「陸地」とつなげるようにしてエコトーンをつくっていきます。
2023.04.22(土)
文=中島淳,CREA編集部