自然に囲まれて生活するのは楽しい! 最近人気の「ビオトープ」はおうちで作れる。
近年、少しずつ楽しむ人が増えたという「おうちビオトープ」。ビオトープとはギリシア語で「bio(命)」「topos(場所)」を意味し、動物や植物が安定して生活できる空間のことを指します。
つまり、動植物のすみかとなる場所を自宅に作ってしまうのが「おうちビオトープ」。自宅のベランダなどに小さな水辺(湿地帯)をつくると、自然と動植物がやってきます。するとそこに生態系がうまれ、季節の移ろいとともに生息する動植物も少しずつ変化していく。そんな自然との触れ合い、なんだか楽しそう!
実は、漫画『映像研には手を出すな!』(小学館)の作者・大童澄瞳さんも「おうちビオトープ」にハマった一人。
ここからは、2023年4月22日(土)発売の書籍『自宅で湿地帯ビオトープ! 生物多様性を守る水辺づくり』(大和書房)より大童澄瞳さん自慢のビオトープと、ベランダや庭先などで簡単に始められる、コンテナを使った「おうちビオトープ」の作り方をご紹介します。
『映像研』大童澄瞳さんが自宅につくったビオトープは生き物がたくさん!
◆住宅地にカエルが卵を産みに来る!?
漫画家の大童澄瞳さんの自宅の湿地帯です。
2つのコンテナの池をメインにコンテナ内からコンテナ間にかけてのエコトーン(※湿地帯において、陸と水の間にある「陸とも水ともつかない場所」のこと)、また周囲にヒョウタン池や素掘りの池を配置したりと、複雑な構成になっています。
2019年に造成後、すでにヤマアカガエルとアズマヒキガエルの2種のカエルが産卵に来てくれています。現在も常に手を加え続けており、さらに色々な動植物がやってくることが期待できます。
» 大童澄瞳さん宅に集まってきた生物たちとビオトープの工夫をもっと見たい!
2023.04.22(土)
文=中島淳,CREA編集部