もっと簡単! ベランダで作れるビオトープの作り方

◆ベランダでも庭の隅でも作れるコンテナを使った湿地帯ビオトープ

 ベランダや庭などに容器を設置してつくるものです。水を抜いての移動もしやすく、ちょっとしたスペースを使えるので手軽にできます。

(1)必要な材料は容器、エコトーン作成用の台、土、植える植物などです。土は販売されている赤玉土や荒木田土が入手しやすいでしょう。

(2)ここではエコトーン作成用の台として植木鉢を用いています。コンテナの縁よりやや低い程度の高さの植木鉢がよいです。

(3)設置した植木鉢に植物を植えて、エコトーンができるよう水位を調節します。ここではマコモやミゾソバ、ジュンサイを植えています。

(4)設置してからおよそ10日後です。この例では野外から採集してきたミゾソバの塊をそのまま植木鉢上に置いていますが、通常は2~3日で水が澄んできます。

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 ありのままに近い自然の姿を自らの手で作り上げる「おうちビオトープ」。その楽しさは試してみた人にしかわからないかもしれません。庭を掘ったりするのはちょっとハードルが高いなと思う人は、ここでご紹介したコンテナを使った小さなビオトープづくりなどに挑戦してみるのはいかがでしょう?

 ただし、適当に買ってきたり採ってきたりした動植物をビオトープにいれてしまうと、むしろ環境破壊に繋がることがあるのだそうです。これからの時代に通用する新しいビオトープとはどういうものなのか? それは『自宅で湿地帯ビオトープ! 生物多様性を守る水辺づくり』を読むと理解できます。

 水辺が日常にある生活。観葉植物やペットを育てるのとはまた違った楽しみが生まれそうですね。

自宅で湿地帯ビオトープ!~生物多様性を守る水辺づくり

中島淳 著
大童澄瞳 画
定価 1,870円(税込)
大和書房
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2023.04.22(土)
文=中島淳,CREA編集部