この記事の連載

「……わざわざめんどい事しに行く意味なくない?」

「BBQの紙皿、嫌いだわ」

 キャンプに対して漠然とそんな先入観を持っていたおぎやはぎの2人が、めくるめくキャンプ沼にハマっていく、異色のキャンプ番組『おぎやはぎのハピキャン』。

 番組開始当初「ひと言もキャンプやりたいとは言っていない」と語っていたおぎやはぎの2人が、キャンプにハマってしまった理由とは――。約4年分の放送内容をぎゅっと1冊にまとめた書籍『おぎやはぎのハピキャン』より、おぎやはぎのスペシャルインタビューや、初心者でも“通”ぶれるキャンプテクニックをご紹介します。

中篇を読む


いきなりソロキャンプなのがむしろ良かった

小木 番組を始める前はさ。キャンプよりバーベーキューが多くて、焼きそばとかカレーをみんなで作ったりするくらいだったなー。河原で。

矢作 正直面倒くさいイメージだったね。なんかテント張ったりさ、料理も得意じゃないから、別に。大勢で外で料理するのって家よりやりづらいし。だから本当に、わざわざ不便なことをしに行く、みたいな。

小木 そう。なんかやらないと「サボってる!」とか陰口叩かれるし。「好きな人は好きよねー、キャンプ」って感じ。

矢作 でもね。番組でいきなりソロキャンプで、それがよかったと思うんだよな。人の分とか全部やらなきゃいけないと思っていたから、自分だけでいいんだったら、気楽で。「こんなカンタンなんだ!」って。

小木 そうね。準備とかもたくさん必要そうじゃないですか。凝った料理もいいけど、もうインスタントでもいいみたいな。今まで大イベントだった。それがもっと気軽に行っていい感じだとわかったのがよかった。

矢作 「これがないといけない」「あれもできないと」とかそういうの。別に何だっていい。常識にとらわれなくても別によかったっていう。

2023.04.04(火)
写真=吉田達史、中島慶子