日本をはじめ、世界45か国以上で愛されているヴィーガン ヘアケア ブランド「アヴェダ」。いまでこそ当たり前になった“SDGs”が誕生するはるか前、1978年の創業当初から“一人ひとりの「美」は、実はその人をとりまく環境、世界の「美」と繋がっている”というホリスティックな考え方のもと、美を追求すると同時に、環境にやさしい製品づくりに取り組んできました。2023年秋に日本上陸20周年を迎えるのを記念し、アヴェダ副社長のデイヴィッド・ハッチンソンさん、アマンダ・ル・ルーさんに、改めてブランドの取り組みや今後についてお話を伺いました。

創業当初から地球と人にやさしい製品開発に取り組み続けてきた

――アヴェダ​では独自の基準「安全な美容、責任ある原料調達、責任あるパッケージ製造、クルエルティーフリー(※1)でヴィーガンな処方、地球環境に配慮した製造方法、原料調達先のコミュニティーを始め、世界中のコミュニティーにおいて必要としている人々にきれいな水を届け、守る」を設けています。このフィロソフィーを世界のスタッフたちと共有するために、どのような取り組みをされていますか?

デイヴィッド:私たちは、1978年の創業当初から地球と世界中の人々に配慮した製品を作ることをミッションに掲げてきました。この想いは40年以上経った現在も色あせることなく受け継がれ、ブランドのDNA、文化となっています。この強い使命感や情熱が、ミネアポリスの本社をはじめ、全世界のサロンやショップで働くスタッフ一人ひとりを繋いでいるのです。

――2021年には100%ヴィーガンを達成し、2022年にはリーピングバニー認証(※2)を取得しています。500以上あるアイテムから動物由来成分を完全に排除するのは大変だったのではありませんか?

デイヴィッド:私たちは長い間、100%ヴィーガンを目指して前向きに取り組んできましたが、最後まで排除することが難しかったのが、リップなどに使用していたビーワックス(ミツロウ)で、私たちにとっても本当に大きなチャレンジでした。

 70人の科学者で構成される研究開発(R&D)チームの研究によって、ようやく植物由来の代替素材に置き換えることができ、100%ヴィーガンと謳えるようになったのです!

――とても優秀な研究開発メンバーが揃っているのですね。

デイヴィッド:本当にそうなんです。また、ミネアポリスには本社のほか、研究所や工場、香料を開発するアロマラボも構えています。多くの化粧品メーカーでは、社外の専門企業が開発した香料を使うことが多いのですが、私たちは自社で香料の研究開発も行っています。ほかにはない、アヴェダならではの香りはここから生み出されているのです。

――ほかにも化粧品会社として初めて100%使用済みリサイクルPETをパッケージに使用したり、風力発電で製品を製造したりするなど、サステナビリティにおける先駆者として常に世界中から注目を集めています。こうした取り組みは、あらゆる業界にインパクトを与えているのではないでしょうか。

デイヴィッド:そうですね、アヴェダは美容業界におけるパイオニアとして、さまざまなサステナブルな取り組みに対して常に先駆けて挑戦してきたという自負がありますし、今後もそうあり続けたいと思っています。

 新しいところでは、アースデー月間の限定製品のパッケージに初めて100%海洋由来プラスチックを採用しました。今年のアースデー月間に合わせて発売されるもので、パッケージデザインもとても美しいんですよ!

 このような私たちの取り組みは、美容業界だけでなく、幅広い業界やブランドにおいても新しいパイオニアを生み出すきっかけになると考えています。

2023.04.11(火)
文=河西みのり
撮影=佐藤 亘