商品開発のカギを握るのは、世界各国から届くフィードバック

――化粧品のパッケージに海洋由来プラスチックの再生素材を使用するのは、とても珍しい、素晴らしいアイデアですね! ユニークなアイデアの数々は、どこから生まれるのでしょう?

デイヴィッド:インスピレーションを得るヒントはさまざまで、ひとつには優秀なメンバーが揃うR&Dチームの存在があります。また、世界中に5万人以上いるサロンアーティストたちの意見や、彼らを通して伝えられるお客様からのフィードバックもとても重要です。

 ひとつのいい例として、2023年1月に発売した「スカルプ ソリューション」は、4年前に日本のサロンアーティストやお客様からいただいたアイデアがきっかけで誕生したアイテムです。私もとても気に入っているんですよ。

アマンダ:私たちの製品を実際の現場で試すことができるのは、毎日アヴェダの製品を使い、多くのお客様と接しているサロンアーティストたちなんですね。彼らからのアイデアをきっかけに新商品が生まれるケースも少なくありません。

 例えば、あるアーティストから寄せられた「こんなヘアワックスがあったら良いのでは?」というアイデアをデイヴィッドと共有し、さらにデイヴィッドは、それを開発チームやアロマラボと共有しながら製品化に向けて進めていく……といった具合です。

 スムーズに研究開発に取り組めるのは、一つの場所に本社、研究所などすべての機関が集約しているアヴェダならではの強みです。

――毎年4月に行われる「アースデー月間」についても教えてください。

デイヴィッド:アヴェダでは1999年より、世界のアースデーである4月22日に合わせて毎年4月を「アースデー月間」と定め、世界中の必要なところにきれいな水を提供し、保護するための支援活動に取り組んでいます。これまでに、6900万ドル(約91億円)を集め、150万人以上の方に清潔で安全な水を届けることができました。

 2023年は先ほどお話しした、海洋プラスチックをパッケージに採用した「ボタニカル リペア リーブイン トリートメント」の限定品の売上の一部が寄付されます。

――アヴェダ​の製品を通して、ユーザー一人ひとりも世界の人々と繋がっているのですね。40年以上にわたるさまざまな取り組みが評価され、2023年1月にはB Corp認証(※3)の取得が発表されました。いまの率直なお気持ちをお聞かせください。

デイヴィッド:まずお伝えしたいのは、私たちは単にセールス向上のためにB Corp認証を取得したわけではないということ。認証を得るのは決して簡単ではなく、権威ある外部団体によって、事業全体から日々の業務に至るまで、あらゆる角度から基準を満たしているか検証が行われます。このプロセスを経て私たちが大切にしているDNAや情熱、そして一つひとつの取り組みが評価され、公に認められたのはとても喜ばしいですし、大きな意味があることだと思っています。

これからも「正しい」と思うことをやり続ける

――最後に、日本のアヴェダファンに向けてメッセージをお願いします。

アマンダ:いつもアヴェダをサポートしてくださって、本当にありがとうございます。日本に上陸してからのこの20年間は、私たちにとっても素晴らしいジャーニーでした。

 日本のお客様は一度ファンになってくださったら、長く愛してくださる方が本当に多くて、SNSなどを通じて嬉しいコメントをたくさん発信してくださっていることにも、とても感謝しています。

 一方で、やるべきことはまだまだたくさんあります。これからもデイヴィッドや優秀なチームとともに研究開発に取り組み、革新的な製品を作っていけたらと思っています。

デイヴィッド:私からも日本の皆様に感謝をお伝えしたいです。お客様やサロンアーティストの存在やサポートがなければ、私たちは何もできません。お互いに驚きやインスピレーションを与え合いながら歩み、こうして日本上陸20周年を一緒にお祝いできることをとても光栄に思っています。

 しかし、ここで終わりではありません。アヴェダは築き上げた地位の頂上に安住するブランドではなく、常に未来を見据え、前に進んでいくブランドです。これからも私たちは「正しい」と思うことに注力し続けると同時に、日本のお客様やアーティストとともに歩んでいけたらと思います。

※1 アヴェダでは、製品に動物性由来成分を一切配合せず、動物実験も行っていない
※2 製品や原料、成分について動物実験や第三者への委託をしていないかなど、「クルエルティフリー・インターナショナル」による厳しい審査をクリアした企業に与えられる認証
※3 アメリカの非営利団体B Labが運営している国際認証で、社会や環境に配慮した事業活動において高い基準を満たしている企業に与えられる

2023.04.11(火)
文=河西みのり
撮影=佐藤 亘