渡韓回数は15回。行く度にさまざまな種類の美活に励む美容ライターの増本紀子さんが、ずっと気になっていたというソウルの「韓方ヘアクリニック」を体験レポート!


初めての韓方ヘア施術に、期待が爆上がり!

 やっと海外に行けるようになった2022年12月、3年ぶりの渡韓を決めました。私が韓国に行く目的は、食、買い物、推し活、そして美容。これまでも、韓国スキンケアブランドの直営エステサロン、痛すぎてギブアップしたくなるほどのコルギサロン、美肌目的のスキンクリニックなど、さまざまなビューティスポットを訪れていた私ですが、さて、今回はどうしよう……。

 同行者たちは、美容皮膚科でがっつり本格的な施術を受けるそう。一方、美容ライターという職業ゆえか「化粧品でどこまで行けるか」を人生の裏テーマとしている私は、美容医療にまったく興味がなく……。

 だったら前から気になっていたヘアクリニックに行こう! と決めました。

 「イ・ムンウォン韓方クリニック」は、頻繁に渡韓する人のブログや記事で見かけたことのある施術院。ドクターのイ・ムンウォン氏は大韓韓方皮膚美容学会の学術理事兼頭皮脱毛分科委員長であり、脱毛医療の第一人者。ケミカルな薬品で治療を行うのではなく、“韓方”(ハンバン……韓国独自の伝統医学。韓国の植物などからつくられた生薬で治療を行うことが多い)でのアプローチをしている、というのが、今回ここを選んだ一番の決め手となりました。

 以前、韓国化粧品メーカーの仕事をしていたときに、本社の研究員の方が韓方のすばらしさを熱く語ってくれたのですが、その印象が残っていたのだろうと思います。

 そうと決まれば、話はスピーディに進みます。検索すると、すべてが日本語のホームページを発見。そこにあったLINEマークをぽちりとすると、「登録ありがとうございます」と丁寧な日本語メッセージが。以降もずっと日本語で予約のやり取りができました。

 メニューを検討した結果、Beauty-Hairコース25万ウォン(当時のレートだと日本円で26,315円)のコースを予約することにしました。「当日は院長の診察もあるから3時間はみていただきたい」とのことで、「3時間……!?」と嬉しい喜びを感じつつ、当日を楽しみに待ちました。

まるでレストラン! 高級住宅地に突然現れる白い瀟洒な建物

 いよいよ当日、「江南区庁」駅から徒歩4分ほどのクリニックへ。高級住宅街でもある江南エリアに突如現れたのは、まるでフレンチレストランのような素敵な外観の建物です。庭も素敵で、この日の2日前にソウルでは珍しく大雪が降ったため、クリスマスムードに包まれた庭は雪景色! わくわくした気持ちで、ドアを開けました。

2023.03.28(火)
文=増本紀子(alto)