この記事の連載
星のや京都 前篇
星のや京都 後篇
旬の走り、盛り、名残を追いかける日本料理の楽しみ
![夜の「水の庭」や往時を偲ばせる建物も風情がある。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/f/1280wm/img_1fa77eeac390eb1b5a49514f6f845bed196464.jpg)
敷地の山側に位置するダイニングでの夕食は、旬の素材をふんだんに使った「嵐峡の滋味」(1人24,200円・要予約)。
取材時(2月下旬)の献立は、山菜や貝類の先付けに始まり、油目に新筍を添えた風味豊かな椀物、水鳥を象った向付の器には河豚、鰆、鮪。
花見弁当をイメージした八寸の賑々しさ、金柑のソースでいただく牛フィレ肉、出汁をたっぷり含んだ聖護院大根、そして桜海老と独活をあしらった鯛ご飯。最後の甘味まで、冬から春の真っ只中へ一目散といったワクワクする展開。
![春の赤貝に山菜を合わせ、レモンの泡をあしらった先付け。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/8/1280wm/img_b8b801bcae5e9b2942d8f2af1ec4094082932.jpg)
![お椀はどっしりとした出汁に、道明寺にくるんだ白身の魚、新筍にうるい。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/8/1280wm/img_98f6bbb17fd503bfd987ddf78727ff2689757.jpg)
旬の素材の走り、盛り、名残を取り合わせることで季節の移ろいを表現する、日本料理ならではの繊細な構成に感動もひとしお。食べて美味しく楽しいだけでなく、料理を通して自然の刹那と永劫に触れるような、濃密な時間を過ごすことができます。
![八寸は春の大堰川を往く舟遊びのイメージ。趣向を凝らした器も楽しい。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/2/1280wm/img_024c9c380d6572e543b2303f35786046146457.jpg)
![花見弁当を思わせる蓋物。愛らしい三色団子は百合根をベースに作られている。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/b/1280wm/img_3be6b31c96d9d9408c0717f3c5327bfc129917.jpg)
施設ごとの独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」。いずれの宿にも、日常から非日常へと切り替えるプロセスが備わっており、ゲストはいつの間にか日々の時間の流れから解き放たれ、その地ならではの風土や歴史、文化が息づく特別な滞在に浸ることができます。
「星のや京都」の魅力を伝える後篇では、客室でゆっくりといただく“朝鍋”をメインとした朝食をはじめ、秘められた扉の向こうにある香道の世界、京文化に触れるアクティビティをご紹介します。
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/a/1280wm/img_3af08d666ebec2ca2f4841cc3cbbb5f3124514.jpg)
星のや京都
所在地 京都府京都市西京区嵐山元録山町11-2
電話番号 050-3134-8091(星のや総合予約)
宿泊料金
◆2名1室利用時1室 136,000円~(サ込、食事別)
客室数 25室
チェックイン 15:00/チェックアウト 12:00
アクセス 阪急嵐山駅より徒歩約10分、京都南ICより車で約30分
https://hoshinoya.com/kyoto/
●Wi-Fiあり
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
Column
ディスカバリーのその先へ 星野リゾートで体験する、新しいニッポンの魅力
日本全国、その土地土地の魅力合わせた宿泊提案をする星野リゾート。その星野リゾートでの宿泊体験を通して、日本の魅力を再発見してみませんか?
2023.04.15(土)
文=伊藤由起
撮影=橋本篤