平安貴族が愛した雅な世界観を現代に留める水辺の宿。 嵐山の名所、渡月橋。橋を境に下流側は桂川、上流側は大堰川(おおいがわ)と呼ばれる。 宿へ向かう船を待つ間に、爽やかな香煎で一服(飲み物の種類は季節で変わります)。 渡月橋の南端にある、「星のや京都」のゲスト専用の舟待合。 翡翠色の大堰川をさかのぼると、左手に見えてくる「星のや京都」。 船着き場でスタッフがお出迎え。非日常の始まりに胸が高鳴る。※荒天時は専用車で送迎。 約100年前に造られた庭を革新的なデザインで現代に蘇らせた「水の庭」。 楽器の透き通った音色が嵐峡の自然に溶けていく。 作り付けの棚や照明の意匠にも職人の技が光る「ライブラリーラウンジ」。 匂い袋や唐紙のカードなど、京都らしいお土産物が並ぶ。 「空中茶室」の対岸は小倉山。時折、愛らしいトロッコ列車が走り抜ける。 ウェルカムスウィーツは「京菓子司 亀屋良長」とコラボした「星のや 烏羽玉カカオ」。 客室は全25室・4タイプ。いずれも大堰川と対岸の小倉山を望む「水辺の私邸」。 日本建築が持つ独特の陰影に京唐紙の壁紙が色を添える寝室。 すべての窓は嵐峡の花鳥風月を切り取る額縁。 「枕香づくり」セットも貸出可能。3種類の香原料をブレンドし、西陣織の袋に入れて。 文字に集中することで、次第に心が鎮まり感覚が研ぎ澄まされていくのを感じる写経。 書斎スペースのあるモダンな客室も。ひとり旅にもおすすめ。 夜の「水の庭」や往時を偲ばせる建物も風情がある。 春の赤貝に山菜を合わせ、レモンの泡をあしらった先付け。 お椀はどっしりとした出汁に、道明寺にくるんだ白身の魚、新筍にうるい。 八寸は春の大堰川を往く舟遊びのイメージ。趣向を凝らした器も楽しい。 花見弁当を思わせる蓋物。愛らしい三色団子は百合根をベースに作られている。