──Kaoさんも「俳優」というお仕事を通じて、世界中に夢を届けています。なぜ俳優になろうと思われたのですか?
僕はすごくシャイな性格なので、自分が俳優になれるとは思っていなかったんです。でも、新しいことや知らないことに挑戦するのが好きで、「自分ではない自分」になれる俳優という仕事に魅力を感じ、チャレンジしました。俳優の仕事はすべてが勉強で大変なことも多いですが、いろいろな役にチャレンジさせていただけることはとてもありがたく、やりがいがあります。
初主演をつとめた『Lovely Writer The Series』
──2021年に放送された『Lovely Writer The Series』では、はじめて主演を務め、注目が高まりました。ご自身ではどのように感じていますか?
2019年にドラマ『Until We Meet Again~運命の赤い糸~』でメインキャストの1人に抜擢され、正式に俳優デビューしたのですが、その時とは比べものにならないくらい出演頻度が増えたので、セリフを覚えるのが大変でした。
でもいちばん大変だったのは、キャラクターの役作りです。『Lovely Writer The Series』では、好きになった相手を追いかける役だったのですが、仕事でもプライベートでもそういう経験をしたことがないので、どうしたらいいのかわからなくて……。監督やプロデューサー、相手役のUp Poompat(アップ・プーンパット)さんにいろいろ教えていただきながら、必死で役に取り組みました。毎日が勉強でしたが、すごく自分の成長が感じられる作品になったと思っています。
──いま撮影中のドラマでも、また新しい役どころに挑戦されています。見どころを教えてください。
いま撮影しているドラマ『Duangjai Taewaprom(ドゥアンチャイ テーワポム)シリーズのPONCHIWAN(ポーンシーワン)』では、自分より年上の役柄を演じています。30代のエリートビジネスマンで、かつ大富豪という、自分とはかけ離れたキャラクターなので、今回も役作りにはすごく苦労しています。
しかも今回はアクションも入っているので、そこも大変ですが、これまでのドラマとはまた違った僕が見られると思いますので、ぜひ楽しみに見ていただけたらうれしいです。
2023.02.09(木)
文=相澤洋美
撮影=釜谷洋史
スタイリスト=有賀多見 Ariga Tami(plus81costume)
ヘアスタイリスト=SAENGFONG ANUWONG
メイクアップアーティスト=藍野律子Aino Ritsuko
通訳=Rica(EMU THAILAND CO., LTD.)