──Kaoさんはアーティストとしても活躍されています。歌は演技とはまた違う難しさがありますよね。
そうですね。大変ですが、歌も演技も好きなので、楽しいです。
ただ、アーティスト活動では、スクリーンや画面越しに演技を伝えるドラマや映画と違い、ライブで自分を伝えなければいけないところが難しいですね。いつも目の前の観客に、どうやったら歌やパフォーマンスで感動を伝えられるかを考えていますが、ここはまだまだ課題です。
──昨年9月には対面でファンミーティングも行いました。リアルで日本のファンとお会いして、いかがでしたか?
ここ数年はコロナ禍でファンの方と対面でお会いすることができなかったので、プレッシャーは感じていました。しかもはじめての日本で、どれくらいの方が僕のことを知ってくれているのか、不安な部分もありました。
でも、ステージにあがったらすごくたくさんの方が会場に来てくださっていて、「やっと会えた……!」と泣いて喜んでくれるファンの方もいたので、ものすごく感動しました。むしろ僕のほうが「こんなに喜んでもらえるなんてどうしよう」と、プレッシャーでドキドキしました……。
──大人で冷静なイメージがあるKaoさんが、そんなふうに思われたとは意外です。
そうなんです……。僕、かなりクールに見えるようで、「近づきにくい」と思われがちなんですけど、本当はフレンドリーで相手の懐に入っていくタイプなので、怖がらないでぜひ話しかけてほしいです。
2023.02.09(木)
文=相澤洋美
撮影=釜谷洋史
スタイリスト=有賀多見 Ariga Tami(plus81costume)
ヘアスタイリスト=SAENGFONG ANUWONG
メイクアップアーティスト=藍野律子Aino Ritsuko
通訳=Rica(EMU THAILAND CO., LTD.)