バジル「Living with Nature(自然と共に生きる)」

 バジルのテーマは「Living with Nature(自然と共に生きる)」。自然農法で育てられているのはもちろん、未来の農業人材、自然と人間とのかかわりのため、「農福連携」というシステムを導入している石川県のペザンというハーブ農園のホーリーバジルを使用。自然と共存・共生することへの探究心を表現しています。

「ホーリーバジルをドライの状態でパウダーにし、チョコレートに落とし込みました。バジルとチョコレートを混ぜ合わせたガナッシュはミントのような爽やかな香りが印象的で、目の覚めるような味わいです。少しビターなハイカカオのミルクチョコレートでコーティングすることで、ハーブの魅力がより感じられるようにしています」(齋藤さん)

おすすめペアリング

繊細な香りの日本茶と合わせるとホーリーバジルの印象がより引き立ちます。

アーモンドプラリネ「Enrich minds(より豊かに、幸せに)」

 アーモンドプラリネのテーマは「Enrich minds(より豊かに、幸せに)」。発展途上国の生産者や労働者を支援するフェア・トレードのガーナ産カカオと砂糖を使用した一品です。ガーナは害虫が多く、本来オーガニックは難しいと言われている中で、未来のためにカカオを生産しているといいます。

 オーガニックかつフェア・トレードの食材を使用することで、地球上のどこに住んでいても、笑顔があふれる幸せな世界になるようにという思いが込められています。

「シチリア産のアーモンドを使ったプラリネです。これまで以上にきめ細やかにペーストしたことで、食感も非常になめらか。70%のカカオを使用しているのですが、アーモンドの良さをとても良く引き出してくれています。香りづけにオレンジを使っているのですが、それも気持ちよいアクセントになっています」(齋藤さん)

おすすめペアリング

カカオの香りをより引き出してくれるコーヒーで午後のひと時を楽しんで。

2023.01.21(土)
文=CREA編集部
写真=今井知佑