英国王立音楽院でクラシックを修めた知性派の側面も

マルティナスの本名はマルティナス・レヴィキス。2013年10月下旬にはプロモーションのため初となる来日を果たし、コンベンションやイベントに出演した
Decca / (C) Simon Fowler

 幼い頃から音楽の才能を見せ、12歳の頃から色々なコンクールに参加していたというこの若者。「リトアニアズ・ゴット・タレント」という番組で優勝して以来、ショービズの世界でサクセス街道を邁進しているのだけど、実は筋金入りのアカデミックな経歴の持ち主。イギリスの王立音楽院では音楽学士号を取得し、優秀なクラシック演奏家としてのキャリアを築くことだって出来た人なんです。

 デビュー・アルバム『チャルダッシュ~ノスタルジック・アコーディオン』は、若きマルティナスのパッションと知性が、実に人懐っこい温かみのある音楽として結晶化している。東ヨーロッパものの「お約束」といっていい名曲「ハンガリア舞曲第5番」(ブラームス)や「チャルダッシュ」(モンティ)をオリエンタル・ムード満載で披露しているだけでなく、ヴェルディの「運命の力」のモティーフやベートーヴェンの「交響曲 第7番 第2楽章」を見事なアコーディオン・アレンジで演奏していることにも注目。これが驚くほどカッコいい!

レディー・ガガのヒット曲まで取り上げる驚きの越境性

2013.11.12(火)