この記事の連載
- 5ツ星お米マイスター・澁谷梨絵 #1
- 5ツ星お米マイスター・澁谷梨絵 #2
令和4年産はどんな年? 注目は北陸!
「令和4年は収穫時期に西から台風の大雨に見舞われてしまいました。九州から西日本がこの影響を受け、東に行くにつれてよくなってきた印象です。東日本も雨は降ったものの、おいしいお米がたくさんできて豊作です。
特におすすめなのが北陸。新潟は言わずと知れた米どころですが、石川・富山に注目してみてください。新潟のお米はブランドとして全国で手に入りますが、石川や富山のお米はあまり関東には出回っていません。
大きな山々がそびえているので台風被害が少なく、雪解け水が豊富で、米どころです。石川県のひゃくまん穀や富山県の富富富(ふふふ)は、おそらく今後、ますます評価が高まって手に入りにくくなる可能性もありますから、今のうちに試してみてほしいお米です」(澁谷さん)
「富富富(ふふふ)は、炊きムラが少なく、おいしく炊けるのが特徴。すべての要素がバランスよく整っていて、いつでもどんなおかずにも合うマルチプレイヤー的存在です。粒立ちがよく、あっさりした味わいで、毎日食べても飽きない味。個性が強すぎないのが個性といえます」(澁谷さん)
2022.11.16(水)
文=CREA編集部