●ラストチャンスとして臨んだ「ルパパト」オーディション

――そして18年、「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」の朝加圭一郎 / パトレン1号役でドラマ初主演を務められます。オーディションでの思い出は?

 これまでも何度か戦隊ヒーローのオーディションを受けていたのですが、自分の年齢が24歳になっていたこともあり、「これがラストチャンスかもしれない」と思っていました。そういう意気込みを持って、受けることができたのは良かったかもしれません。願掛けの意味で、赤い服を着ていきましたね(笑)。それで合格を聞いたときはもちろん嬉しかったのですが、どこかでホッとしたことも覚えています。

――「熱血お巡り」キャラを演じるにあたっての役作りは?

 パトレンジャーのレッドという真ん中のポジションだったので、現場でみんなを引っ張っていけたらいいな、という気持ちとともに、ルパンレンジャーのレッドである(伊藤)あさひが寄り添える場所になったらいいな、という気持ちが強かったです。反対に、いい意味で、わがままで行こうという気持ちもありました。

――その1年間で学んだことは?

 スタッフさんが先生で、僕たちが生徒のような関係性で、まるで学校に毎日通っているような1年間でした。裏方さんの仕事についても学ぶことができましたし、忙しすぎて、あまり眠れないような貴重な経験もさせてもらいました。

2022.07.29(金)
文=くれい響
撮影=平松市聖
ヘアメイク=松田陵
スタイリスト=伊藤省吾 (sitor)