週末の朝は、ファーマーズマーケットへ

 週末といえば、だらだら朝寝坊……、ではなくて、輝く太陽とともに一日を健やかにスタートするのがゴールド・コースト流。市内のあちこちでファーマーズマーケットが開かれ、たくさんの人でにぎわいます。

 今回、訪れたのは、毎週土曜の朝6時から開催される「パーム・ビーチ・ファーマーズマーケット」。

 年間約300日が晴天というゴールド・コーストだけあって、約20年の歴史をもつマーケットですが、これまで中止になったのはわずか3回ほどだそう。

 アクセスは、ゴールド・コーストの中心部を走るトラム(路面電車)の終点ブロードビーチ・サウス駅から700番のバスに乗り換えて約20分。運行本数が多く、旅行者でも気軽に出かけることができます。

 さて、会場となっている地元高校を訪れると、そこに約80軒の露店がずらり。お店のジャンルも実に多彩です。

 オーガニック食材を扱うお店も多く、周辺約100キロ圏内の生産者さんのものが中心。

 海のイメージが強いゴールド・コーストですが、実は黄金海岸の背後に亜熱帯雨林が広がり、土壌がとても肥沃。みずみずしい野菜や果物がなんともおいしそう。

 手作りのお惣菜やグロッサリーのお店もいろいろ。ジャムやピクルスなどの瓶詰は、お土産にぜひ。

 さまざまな屋台フードを味わえるのも、ファーマーズマーケットの魅力。

 こだわりの焙煎コーヒー、搾りたてオレンジジュース、肉厚ハンバーガー、ほくほくのコロッケ……、なかには〈そば粉ラップサンド〉のお店もあって大人気。

 ベンチに腰掛けて、のんびり味わうのがとても気持ちよくて地元っ子気分。楽しい朝のひとときを満喫できます。

2022.06.17(金)
文=矢野詔次郎
写真=鈴木七絵
協力=オーストラリア政府観光局