2人にとって愛猫&愛犬の存在とは

――まなぶさん、ふうすけくんの脱走時にいろいろとアドバイスされたそうですが、日頃からいろいろと調べてるんですか?

まなぶ YouTubeでそういう動画を観たりしていて。あと『情熱大陸』に取り上げられていたペット探偵の人とかを調べたら、すぐ出てきたので、たくみに教えました。

たくみ ペット探偵の人が見つけた猫の特徴をインスタグラムに上げているのを全部チェックしたら、半径50メートル以上はまず行かないし、おそらく家に戻ってくるっていうのがわかったんです。で、戻ってこないには理由があると書いていたので、うちの場合は野良猫がいるからだろうなと。だったら、家の裏にいそうだなって直感的に思って行ってみたら、本当にいたので安心しました。その後、家族全員で、家から出る時はちゃんと確認しようって話しましたね。

――まだまだ若い子ばかりですが、今後楽しみなこととかありますか?

まなぶ 40歳くらいになって仕事に余裕ができたら、茨城の実家の裏に大きな家を建てて暮らしたいなって。実家に使ってない土地があるんですよ。で、大きい庭にドッグランを作って大きい犬を飼って、きなこと一緒に遊んでるところが見たいんです。動物がいっぱいいる家庭っていいなと思ってますし、広々とした環境で育てたいなって。で、庭に置いたテーブルと椅子に座って、コーヒーとかビールを飲みながら犬が遊ぶ姿を見るのが夢ですね。

たくみ 僕は……ふうすけが今以上、大きくなることはないでしょうし、歳を取っても、ただ動きがちょっとゆっくりになったなくらいで、見た目の変化はあまりないと思うんですよ。だから、1日でも長く一緒にいられたらいいですね。

 ふうすけを飼おうと思ったきっかけの1つに、子供たちが死を学べるんじゃないかっていうのもあったんです。小さい頃に飼ってたリキっていう犬が死んじゃった時、「うぉーー!!!」って思ったんです。側にいたものがいなくなるっていう体験が初めてで……。子供たちにはまだ言ってないですけど、ふうすけが教えてくれるものってそういうところもあるのかなって思ってますね。

――では、まなぶさんにとってきなこちゃん、こむぎくん、とろろちゃん、たくみさんにとってふうすけくんはどんな存在ですか?

まなぶ なんだろう?……炭水化物、かな。

たくみ 何それ(笑)。

まなぶ 名前にちなんでね。炭水化物ってなくてはならないものだし、僕にとって3匹もなくてはならない存在ですから。

たくみ 確かにそうだね。僕は……お師匠さまかな。ふうすけと暮らすようになって、何かと一緒に過ごすことってこんなに楽しいんだって知って、植物を育て始めたんです。今は8つくらいあるんですけど、水をあげたり、温度管理をしたりしていて。

 僕がふうすけや植物のお世話もしてる姿を子供たちは見て、楽しいからやるんだっていうことを知って行動するようになりました。人生で初めて飼った猫ですし、新しい価値観を教えてくれたふうすけから、これからもいろいろと学んでいきたいですね。(前篇からもういちど読む)

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カミナリ(竹内まなぶ・石田たくみ)

茨城県鉾田市出身。中学校の同級生同士で2011年コンビ結成。2016年、2017年「M-1グランプリ」決勝進出。
まなぶ Twitte:@Manamatic
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Column

お笑い芸人の“うちの子”紹介

今をときめくお笑い芸人たちが愛すべきペットとの生活を語ります。飼い始めたきっかけやその子のチャームポイント、可愛い! と思う瞬間や彼らとの暮らしのなかで気づいたことなど、たっぷり語ってもらいました。しゃべれども、しゃべれども、ペットへの愛は尽きないようです。

2022.04.05(火)
文=高本亜紀
撮影=杉山秀樹
写真=竹内まなぶ/石田たくみ